21アンタレスDC XG カスタマイズ
21 Antares DC XG Customize
昨日購入した 21アンタレスDC を使い勝手の良いように改造しました。
ブレーキユニット固定ボルトの交換
16アンタレスDC兄弟の場合は 3本の M2.5-5mmのネジでしたが、21アンタレスDCは 2本の M3-5mmのネジに変更になりました。
しかも、ネジ規格が プラス #2サイズ、釣り場でスプール交換する場合、このサイズのドライバーはスタビードライバー以外は持ち込めないでしょうに...
今後、替えスプールの購入に向けて、このネジをラジコンカー用のジュラルミンヘックスビス M3x5(六角)を購入して交換しました。
カラーも10色あるので、今回はオレンジを購入しました。
この ジュラルミンヘックスビス M3×5mmのヘックスサイズ(六角)は 2mmになっています。
取り外しの際に、+ネジは落下させるおそれもあるし、スプール交換や整備などで、ネジをなめる恐れもあります。
実際、Twitterでネジ山が潰れている画像をみました、何度も言いますが ネジ規格が プラス #2サイズだし、ネジロック剤が塗られているので、プラス #1ドライバーで回すとネジ山を潰しやすいです。
ネジ穴にセメダインBBXを薄く塗れば、ヘックスレンチを差し込んだ際に粘着して落下しにくくなるので、釣場での交換の際にも紛失のリスクを少なくできます。
使用してる 18アンタレスDCMDや、15カルコン300のネジも、ヘックス2mmのレンチに合わせてジュラルミンビス 2.6×5mmの物に付け替えました。
15カルカッタコンクエスト300 HG化 - フレーム固定ボルトの交換
リールケースにはヘキサゴンドライバーを、予備のスプールケースには、L型ヘキサゴンレンチをスプールと一緒に入れています。
L型レンチなら安いものだと 70円位で購入できますので...
ハンドルの交換
ハンドルは、手持ちの 18アンタレスDCMDにも取り付けている スタジオコンポジット 『RC-SC 86mm』に交換しました。
21アンタレスDC XGの場合、ハンドル長が 45mm(90mm)と長いので、少しでもハンドル長を短くしたくて、86mmサイズをチョイスしました。
シルバーカラーを購入したのですが 19アンタレスと異なり、綺麗なシルバーでは無いので、少し浮いた感じになってしまいました。
DCMDに取り付けているガンメタともカラーマッチングは合いませんでした。
スタコンハンドルは、カーボン製なので軽く、ノブも細いので、流行りの某社の重たいロングハンドルとは違いクラッチ返りもないので、ギア破損の心配もありません。
ハンドル長を短くして、手首だけでクルクル回せる感覚が良くハンドルジャークも軽快に決まります。感度優先でXGのギア比を最大限に生かせるセッティングです。
話題のダブルベアリング
最近なにかと話題の『 IXAセラミック ダブルボールベアリング』を購入してみました。
人気商品なので、すぐに売り切れになりますが、タイミングよく購入することができました。
ただ、このセラミック ダブルボールベアリングは、径の異なるベアリングを2段重ねて作成されている為、内径が3mmの物しか製造できません。
シマノの主要なベイトリールは、スプールベアリングが 1150ZZY04サイズ(5×11×4)なので、内径が 5mmとなるため取付できません。(18アルデバランMGLを除く)
21アンタレスDCのスプールにはベアリングが装着されておらず、DCブレーキユニットやメカニカルブレーキキャップのような注油キャップの中にベアリングが入ってます。
スプール軸には、ベアリングに接する部分に、Oリングを装着していて、ガタツキを排除する構造になっています。
純正ベアリングの取り外し
ハンドル側の注油キャップAを専用工具で外すと、内側に1030ZZサイズ(3×10×4)のベアリングがあります。
しかし、この専用工具で外す設計はいかがなものかと、普通のメカニカルブレーキノブで良いと思うのですが...
DCブレーキユニット側の注油キャップBをマイナスドライバーで外すと1030ZZサイズ(3×10×4)のベアリングが装着されています。
19アンタレスから採用された、最新のサイレントチューン
ベアリングの内外径や軸受外径にOリングを入れることにより、シャフトやフレームとの密着度を高めてガタつきを低減。スプールの回転ロスを排除し、高い静穏性と滑らかな回転フィーリングを得られるサイレントチューン。
21アンタレスDCにも搭載されているベアリングは、Oリング付きで外しにくい構造なので注意してくださいね。
注油キャップ内のベアリングは、両方とも1030ZZサイズ(3×10×4)なので、『 IXAセラミック ダブルボールベアリング』の使用が可能です。
自分がスルーしていた 21アンタレスDCを購入した理由も、分解図を見てこの構造になっていた為で、ダブルボールベアリングが装着できると思ったからでした。
しかも、ボディ内部にベアリングが装着されている構造なので、スプールを交換しても追加のベアリング購入の必要は無く、ベアリングチューンの恩恵を受ける事ができます。
ダブルボールベアリングの装着
『 IXAセラミック ダブルボールベアリング』は、1033サイズ(3×10×3)になっていて、厚みが 1mm足りません。
足りない厚みは パーミングカップ装着用Oリング(大)を用いて、1mm嵩増しする仕様です。
購入時は、『 IXAセラミック ダブルボールベアリング シマノ1』
もしくは『 IXAセラミック ダブルボールベアリング 1033単品』を 2セット購入するようにして下さい。(装着用Oリング(大)が 2個必要の為)
この購入サイトは、ゆうパックの指定方法が複雑だったり、銀行振込だったりして使い勝手がよくありません。そのまま購入するとベアリング代金と、高い送料がかかることになりますので、注意して購入してくださいね。
Oリングの役割と装着方法については「サワムラ式」ブログに記載されています。
交換後のキャスティングテスト
取り替えて、クラッチを切ってスプールを空回ししてみると、純正のベアリングの状態より二倍以上の空転時間でスプールが回り続けます。
比重の軽い PEラインで二倍の回転力なので、比重の重いフロロならさらに回転するでしょう。
胡散臭いベアリングが巷に溢れていますが、この『 IXAセラミック ダブルボールベアリング』は本当に凄いですね。
キャストしてみた感じでは飛距離の伸びと言うよりは、スプールの立ち上がりが早くなったので軽めのルアーが伸びるような感覚があります。
マグネット装着のため 5g以上も重たいDCブレーキリールのスプールが軽やかに長時間回り続けます。
セラミック製のボールの為か、ノイズが高めになったような感じはありますが、DCブレーキの制御が不足したりした感じはなく、ラインが浮いても収束する新しいDCブレーキはきちんと作用しています。
ベアリングを高回転対応版に交換すれば、回転性能が向上しますが、圧倒的に飛距離が伸びる訳ではありません。軽いルアーなどが浮き上がらず低い弾道で投げやすくなるだけです。
ソルトシーンでの、『 IXAセラミック ダブルボールベアリング』の使用は耐久性が心配ですが、海水の入りやすい場所ではないので大丈夫なのではないでしょうか。
ウォームシャフトへのBB追加
問い合わせがあったので、追記します。
21アンタレスDCには、ウォームシャフトギアの取り付け部には、ベアリングが装着されていません。(19アンタレスも同じ構造)
#53 ウォームシャフトブッシュを 740ZZサイズ(4×7×2.5mm)のベアリングに交換すればよいのですが、シマノが高級機種のリールに、あえてブッシュを使用している事からも、ココはベアリングへのダメージが大きのではと考えられます。
したがって、ソルトシーンで使用している自分の 19アンタレス、21アンタレスDC共にベアリングへの交換はしていません。
そもそも、16アンタレスDC三兄弟には、ベアリングを取り付けるスペースもありませんので、ココのベアリングは無くても巻き心地に影響は無いと思ってます。
最後に
この様に今回は、3点の部品を交換し実戦向きに改造してみました。
ベイトタックルの場合、ルアーチョイスに合わせてタックル構成を変えなければならず、今回 21アンタレスDCを購入したことで幅が広がったと思います。
病明けからのウェーディングで、雨後の製流域でなんとかシーバス 75cmをキャッチできました。
やはり、ハンドルを短くして良かった。ドリフト時の細かなルアーの動きもキャッチでき小手先で回せる感覚が良いですね。
また、気が付いたことがあればブログに記載していきますので、これからもよろしくお願いします。
下町スプール換装
21アンタレスDC用 Revスプールを購入し取り付けてみました。