ガタ付きの無いレバーブレーキ
13 EXSENCE LB C3000HGM
レバーブレーキリールは、磯釣りのメッカのような街で生まれ育ったので、中学の頃から使用しています。
今まで、数々のレバーブレーキリールを購入し使い倒して来ましたが、現在一番お気に入りのレバーブレーキリールの紹介です。
なれそめ
あれは 2012年初冬、高知でのEXSENCEミーティングに参加した時の事
シマノのリール担当さんと話した時に、「レバーブレーキリールに、ローラークラッチを入れて下さい。97、01テクニウムまでは、普通に入って居たのに...」と要望を告げたところ...
エクスセンス LB
翌年の2013年秋に、1シーズンのみ(1ロットだけ生産されたとの噂も)、発売になった幻のリールが『13 EXSENCE LB C3000HGM』です。
レバーブレーキ+先鋭のフルスペック=無敵。
シーバスの挙動の先手を取りその動きを封じ込める。その優位性に多くのアングラーが改めて気付いたLBを使ったシーバスシーンに、先鋭フィーチャーでフル装備した「エクスセンスLB C3000HGM」の登場です。リーリング感度を向上させるマグナムライトローター、高負荷時でも力強い巻き上げを実現するX-SHIP、ハンドルのガタを抑制し操作性を向上するローラークラッチ、さらに進化し、より指を掛けやすい新形状ブレーキレバーなど、シーバス専用LBリール、そのフラッグシップの名に恥じぬ高機能で、アングラーをサポートします。
SHIMANO 製品ページ(2014/1)より引用
スペック
- ギア比: 6.0
- 最大ブレーキ力: 8.0kg
- ドラグ力実用/最大: 3.5/8.0kg
- 自重: 235g
- スプール寸法: 46.5/14.5mm
(径mm/ストローク) - 最大巻上長: 88cm
- ハンドル長: 55mm
- ベアリング数: 11/1(ローラー)
- 本体価格: 49,000円
わずか1シーズンで廃盤
「絶対に買わなきゃならないリール」だったのですが、なじみの釣具店でも取り寄せできず、日本中の通販サイトを探して購入したのが懐かしいです。
噂では、「ローラークラッチが逆転する。」とか「ローラークラッチ製造の会社が無くなった。」とか言われ、わずか1シーズンで発売停止になりました。
自分は過去に一度も、ローラークラッチが逆転するトラブルはありません。
今でも現役
すでに、6年目になりますが、まだまだ現役です。
さらに古い 『06BB-X Technium Mg 4000D』も激流釣り場で使ってます。
シマノさん、4000番ボディのレバーブレーキリール発売して~!!
シマノのレバーブレーキリールの中で、気に入っていた『97BB-X Technium Hyper』をリスペクトして、夢屋の中指レバー(廃盤)と、逆転時のブレを打ち消す為にダブルハンドルに交換しています。
97BB-X Hタイプのレバーの様な物は、スモーククリアなプラ製でローター回転時に、ベールアームに指が当たり、怪我をしない為のガードです。
夢屋の中指レバーは、大型のシーバスや、青物などとのやり取りの際、握る手に力が入り過ぎると、中指が痛い場合もありますが、操作性が気に入っているので、そこは我慢です(笑)。
ハンドルにガタ付きが無い。
今のリールでは当たり前の機能ですが、定価10万に迫る最新のレバーブレーキリールでさえもハンドルがガタ付きます。
ローラークラッチが無いと、細かなトゥイッチや、ショアジギでのジャーキング、太刀魚狙いのワインド等をする場合に、どうしてもハンドルのガタ付きと、ローター裏のギアにロックがカチカチと当たる音が気になります。
磯釣りなどの餌釣りでは、常にハンドルを巻かないので、気にならないのでしょうが、巻物が多いルアーゲームでは、ローラークラッチは必須だと思います。
04BB-X Type2 Mg 以降、ダイワの真似をして、無理やりドラグを付け、軽くするだけの為に、ローラークラッチを廃止したのは愚かだと思います。
遂に修理不能品に
そんな、快適な 13EXSENCE LBですが遂に、シマノの修理及びパーツ供給不能一覧に掲載され、来年の2020年以降に修理不能商品となりました。
SHIMANO|シマノセールス(株) 修理及びパーツ供給不能一覧(リール)
春には、シマノメンテナンスキャンペーンに申し込み、主な部分の交換とメンテナンスを行ってもらいました。
流石に、経年劣化でハンドルノブがベタベタになり、パーツクリーナーでゴシゴシしてべたつきを取り除きました。
先日、友人の『11EXSENCE LB』が壊れたので、部品注文のついでに、ローラークラッチ周りの部品を注文し、予備部品として取り寄せる事が出来ました。
組み立てて保管
ローラークラッチの玉が落ちないように、ウレタンスポンジで蓋をしてました。
今後の展望
構造を見る限り、現行の 『BB-X シリーズ』や、『EXSENCE LB』などにもローラークラッチを移植する事が出来るかも知れません。
現行の、BB-X テクニウムや、BB-X ハイパーフォースの「SUTブレーキ」タイプは逆転時にハンドルが回らず、自転車の様にハンドル(ペダル)を前後させて、漕ぐように巻取りが出来るので、ハンドルジャークさせて、ルアーにアクションを付ければ面白そうなのですが...
なんと、BB-X ハイパーフォースには、ギア比 8 (巻取 107cm)の XXGも有ります。
「SUTブレーキ」をご存じない方は、上のリンクから解説動画が見れます。
逆転時にハンドルが回らないので、ダブルハンドルでバランスを取る必要はありません。
いずれは、自分のレバーブレーキリールも買い替えをする時が来るかも知れませんが、それまで大事に使って行こうと思います。