Spider's Fishing Blog

愛媛在住シーバスアングラーのブログです。

ビッグ & ジャイアントベイトタックル考察

ビッグ & ジャイアントベイトタックルの沼

手持ちのベイトリールや、ベイトロッド(ワールドシャウラ)でデカいルアーに対応が出来るのか、色々と考察してみました。
最近、スコーピオン1787RSで検索されて来られる方が多数いらっしゃるので...

 

 

ビッグベイトカテゴリー(2ozクラス)

2oz(56g)クラスのシーバス流用が多くなってきて、ジョイクロ178を筆頭に最近では、ダウズスイマー180SFも発売になりました。
このクラスのルアーなら、ワールドシャウラ 3パワーでも投げれます。
ロッドも軽く、リールも選ばないのでタックル選びも自由に選定出来ますね。

リールは、ジョイントルアーを投げるのなら、18アンタレスDCMD一択ですが、21アンタレスDCでも普通に投げれます。

15 WorldShaula Tour Edition 1753R-5

パックロッドですが、7feet6inchなので操作性を重視して使用しています。

12 WorldShaula 17113R-2

赤シャウラ 17113Rだけは高弾性ブランクスなので、2oz程度で止めた方が無難です。

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マグナムカテゴリー(4~5oz)

4oz(113g)を超えるあたりから、ヘビーロッドが必要になってきます。
このカテゴリーのルアーも充実していて、ルアーサイズが220~240cmで、ジョイクロマグナムを筆頭に、ダウズスイマー220SF、メガドッグ、ヴァタリオン190、メガロダンクル、クラッシュ9などがあります。

 

18 WorldShaula 17114R-2

遠投重視モデルで高弾性の特性があるので、3oz(85g)~4oz(113g)付近が限界点だと思います。

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ロッドの張りとシャキッとした調子が好きなら 17114R

4ozクラスまでのルアーなら、4パワーで十分だと思います。
ワールドシャウラでオススメなのは 1754Rや、バットパワーがあり操作性を求めるなら 1704Rが最適だと思います。 

 

18 WorldShaula 1785RS-2

5oz(142g)Overになってくると、最低でも 5パワーのロッドが欲しくなります。

スペック

18 WORLD SHAULA 1785RS-2 アンリミテッドオブワールドシャウラ
夢屋X-SEAT TRIGGER 対応モデル

 

世界中の巨大魚をことごとく制してきたモンスター対応ロッド「1787R-2」をベースに、もっと幅広くルアー ウエイトを扱えるようにパワーランクと調子の理想を追求。

シマノの先端ロッドテクノロジーから生まれる レギュラースローテーパーの粘りが、持久戦におけるアングラーの負荷軽減だけでなく、首振りをも抑止し、 説い曲などによるラインブレイクを防ぎキャッチに貢献します。

国内外の怪魚とのファイトを繰り返し磨きあげられたパフォーマンスはスネークヘッド、ピラルクー、メコンオオナマズは勿論、バラムツ、イシナギなどの深海のモンスターにも対応します。

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  • 発売: 2018年4月
  • 全長: 2.34m(7ft 8in)
  • 継数: 2本 (並継)
  • 仕舞寸法: 130cm
  • 自重: 180g
  • 先径/元径: 2.8mm
  • 適合ルアー: 15~140g
  • 適合ナイロン: 16~50lb
  • 適合PE: MAX6号
  • グリップ長: 370mmトリガー交換タイプ
  • テーパー: RS(レギュラースローテーパー)
  • カーボン含有率: 98.1%
  • 定価: 76,000円(税別) → 78,300円(税別 2022年改定)
  • ガイド: 9個 (トップガイド SIC-J、その他は SIC-S KWガイド)
    T‒MNST 8‒2.8
    T‒KWSG 8S (×5)
    T‒KWSG 10S
    T‒KWSG 12S
    T‒KWSG 16S

 

「マグロロッドなのか」と言われてた最強の赤シャウラ 1787R-2(キングオブワールドシャウラ)を2ランクパワーダウンして、5パワーにしたロッドです。


7feet8inchの長さのロッドですが、グリップ長が、スピニングの2953R-3よりも5mm長い 370mm(リールシート位置: 395mm)になってます。

 

グリップが長すぎて、バックハンドキャストが苦手です。
自分は右利き右巻きなので、左手に持ち替えてのフォアハンドや、スパイラルキャストでバックハンドキャストしてます。

 

ロッドの有効長としては 1754Rとほぼ同じくらいの長さになります。


長いグリップなので、魚とのやり取りの際に、スピニングロッドの様に脇に挟んだり、お腹に当てたりしてリーリングする事となります。

 

同じ番手のロッドは、赤シャウラの最後に発売された 「1755RS-2」ですが、自分も過去に在庫を探した事がありますが...
直ぐに廃盤になったので、発売本数も少なく手に入れることが出来ませんでした。

今となっては、1785RSのロンググリップが、大きいルアーを放り投げるのには、楽だと思ってますが、操作性の良さなら 1755RSでしょうね。

組合せるリール
  • 21スコーピオンMD 300XG

スコーピオンMD 用には PE4.0が180mほど巻けるので、重ためのビッグベイト用として使用。

 

ガイドシステム

ガイドシステムは、FUJIタックルの最新ダブルフットガイドの KWガイドが採用されていて、1755RSはステンガイドだったのですが、チタン製になってます。
KWガイドも最新の SIC-Sリング仕様で、リング内径が少し大きくなっています。

 

最小ガイドの径は、8mmΦで、スピニング 2832RS-2と同じ径を採用しているので、太いラインや、PEでのリーダー結束部もスムーズに通せます。
 
トップガイドも、脚付きの MNガイドで屈強な相手にもびくともしません。
ただ、スレッドがシングル巻きなのが残念、このパワークラス以上ならダブルスレッドで仕上げて欲しい所ですよね。

 

キャスト性能

ルアーウェイトは、Max140gですが、実際に投げても不安感は無いのですが、このくらいのウェイトになるとロッドもある程度曲がり込み反発を生かして投げると反動もあります。

長いグリップと相まって左手の引手によるキャスティングが出来るので遠投性能も高いです。

レギュラースローテーパーの調子なので、ティップセクションが緩やかに曲がるので、引手を使って 1oz(28g)位のルアーをフォローに使っても快適に投げれます。

リールシートはトリガー交換タイプで、X-SEATです。
重たいルアーをフルキャストしていて、PEラインだと糸噛みでラインが止まると手首に負担が大きいので、『夢屋カスタムトリガー TypeWR』を取り付け、主にツーフィンガーで握ってキャストしています。

重いルアーをツーフィンガーグリップで投げていますが、ホールドもしやすいですし、重量のあるルアーで回転しやすいグライドベイトでバックラしても、ロッドがすっぽ抜けせずに済みます(笑)。

無用の長物的な X-SEAT ですが、このロッドでこそ有効活用できますね。

最大ルアーは 6oz(170g)位が上限だと思います。
ティップもスパイラルXコアのおかげでハリがあるので、メガドッグの水押しにも負けず楽に操作できます。

 

22 Bantam 168XH-SB/2

ルアーのアクション操作を優先するために、22バンタム168XH-SB/2 を購入しました。

 

ジャイアントベイトカテゴリー(6~8ozOver)

このカテゴリーになるとルアーサイズも300mmを超え、6oz(170g)クラスのスライドスイマー250や、バラム300、8oz(227g)クラスのジョイクロ 尺One、クラッシュゴーストなどが存在します。

13 WorldShaula 1787R-2

もう6oz(170g)以上になってくると、このロッドしか無いと思ってます。
(ちょっと長めです。)
2013年のフィッシングショーで、破壊強度 30kgのロッドとしてデビューして、しかも自重が 195gしかないスーパーロッドとして話題になりました。
13カルカッタ 300/400(シルバーボディ)と同時発表でしたね。

 

スペック

13 WORLD SHAULA 1787R-2 キングオブワールドシャウラ

 

ワールドシャウラを象徴するモンスター対応ロッド。
ターゲットは世界中の怪魚たち。

バスロッドの域を遥かに超えた破壊強度を誇り、ピラルクー、 アリゲーターガー、 キャットフィッシュ、スネークヘッドなど、 モンスターを仕留めるために開発されたアイ テムです。

パワーを最優先しながらも軽量化を達成、 ロングレングスを感じさせない操作感を実現しています。 さらに軽量フロ ッグをライナーでキャストできるキャスタビリティを確保。

[スパイラルX]+[ハイパワーX]構造による軽量かつ高剛性のブラ ンクスが、巨大魚たちを自在に誘導するパフォーマンスを発揮します。

 

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  • 品番: 1787R-2
  • 発売: 2013年4月
  • 全長: 2.34m(7ft 8in)
  • 継数: 2本 (並継)
  • 仕舞寸法: 130cm
  • 自重: 195g
  • 先径/元径: 2.8mm
  • 適合ルアー: 15~200g
  • 適合ナイロン: 16~70lb
  • 適合PE: MAX8号
  • グリップ長: 378mm
  • テーパー: R(レギュラーテーパー)
  • カーボン含有率: 96.1%
  • 定価: 82,200円
  • ガイド: 9個 (ステン SIC-J オーシャンガイド)
    PMNST8−2.8
    PMNSG8 ×5
    PMNSG10
    PMNSG12
    PMNSG16
組合せるリール
  • 15カルカッタコンクエスト300(HG改) 

カルコン300用には PE6.0が120mほど巻けるので、ジャイアントベイト用として愛用してますが、このクラスになるとルアーサイズが30cmを超え、クラッシュゴーストクラスになると、少し不安です。高切れで無くすと辛いですよね。

スペアスプールには PE5.0-160m巻いて使い分けしています。

リーリングジャークで飛ばすには、カルコン300では ギア比が低いので、スコーピオンMDの替えスプールで対応するかどうか検討中です。

オススメは TATULA TW400や、USシマノ TRANX 400HG(シングルハンドル)なのかなぁ 2021/5/31に TATULA TW400XH が追加されるのも決定になりました。7月発売です。

 

ガイドシステム

ガイドシステムは、FUJIタックルのステンレスフレームガイドのMNオーシャンガイドが採用されています。

最小ガイドの径は、8mmΦになっています。

 

21スコーピオン1787RS-2との違い

21スコーピオンMDとのマッチアップ・ロッドとして、ジャイアントベイト対応ロッドが発売されました。

実際に曲げてみましたが強い...

21スコーピオン1787RS-2 スペック
  • 品番: 1787RS-2
  • 発売: 2021年4月
  • 全長: 2.34m(7ft 8in)
  • 継数: 2本 (並継)
  • 仕舞寸法: 130cm
  • 自重: 195g
  • 先径: 2.9mm
  • 適合ルアー: 15~240g
  • 適合ナイロン: 16~70lb
  • 適合PE: MAX8号
  • グリップ長: 379mm
  • テーパー: RS(レギュラースローテーパー)
  • カーボン含有率: 97.4%
  • 定価: 43,000円(税別)46,600円(税別 2022年改定)
  • ステンレスガイド 9個 (トップガイド SIC-J、その他は SIC-S)
    PMNST8−2.8
    PKWSG8S ×5
    PKWSG10S
    PKWSG12S
    PKWSG16S

2021年春にスコーピオン1787RS-2が発売になり、リセールバリューが落ち込んで、知人から赤シャウラ 1787R-2を譲り受けしました。

赤シャウラ 1787Rは、発売当初からあまり売れてなかったので、そんなに本数は出回って無いと思われます。
近年のジャイアントベイトブームで再燃したロッドパワーです。
ワールドシャウラでは販売数も見込めないので、リニューアルされないと思いますが...

SPIRAL-X

SPIRAL-X®

似た品番の スコーピオン1787RS-2 ですが、お店で触った事がある程度ですが、ティップセクションにスパイラルXが入って無いのでねじり剛性は弱いです。(ほんの少しですが...)
テーパーも扱いやすいレギュラースローテーパーに変更になってますね。
(店で曲げてもらったけど、ロッドパワーがありすぎて、正直違いが分かりにくかった。)

ガイドもステンのKWガイド(SIC-S)で内径がわずかに広がってます。ティップセクションの重量が増えているのがデメリットかもしれませんが、このパワークラスでは誤差の範疇ですね。

ルアーウェイトも 40g加算され 240g(8.4oz)にアップされていますが、このクラスのロッドでは誤差の範囲なのかもしれませんね。
しかし、8.4ozを投げるロッドの自重が 195gって、なかなか凄いですよね。

 

まあ、ジャイアントベイトカテゴリーのロッドなので購入する場合、投げるルアーも高額になりますし、ある程度の覚悟が必要だと思いますが...

21スコーピオン1787RS-2と21スコーピオンMDの売れ行きを見る限り、来年あたり中古市場に出回って来るのでしょうね...

 

キャスト性能

操作感は、兄弟機種の18ワールドシャウラ 1785RS-2に近いです。

1787Rとクラッシュゴースト

ワールドシャウラ 1787Rとクラッシュゴースト

8.8oz(250g)のルアーを吊り下げても、このティップセクションのパワー
余裕でぶん投げれます。
7パワーの 7ft8inのロッドを曲げこむには、体力もいります。
このカテゴリーのジョイントベイトだとルアーが回転するのでロッドのレングスは飛距離にあまり影響が無いので、7ft位の長さが丁度良いと思います。

 

このカテゴリーのルアーになると、PEラインでナイロンロングリーダーを組むと、キャスト時に親指が滑りやすくなり、ノット部分が当たると親指に痛みを感じたりして、リリースポイント手前で飛んで行ったりします。
この現象でルアーが回転したりして、エビったり、バックラしたりしてトラブルも多くなってきます。グローブ使用も検討していますが...

 

ただジャイアントベイトを操作する場合、ロッドが長すぎる感じがします。
7フィート以下のロッドの方が操作性は良いかなぁと思います。

このタックルで、90オーバーのシーバスを捕獲してますが、ハッキリ言ってシーバス相手ではオーバーパワーなロッドです。

 

 

更なるジャイアントベイト(10ozOver)

このカテゴリーのルアーになると 300gを超えてくるので、流石に投げる自身もタックルも持って無い自分がいますが...

deps コードネームバス

全長290mm 350g

deps コードネームバス

deps コードネームバス

deps ギラギラコウゲキ

開発プロトの時点で全長365mm 330g

 

DRT klashFRENZY

400mmオーバーで300g弱 内部に水が入る構造なので、ウェイトは軽いけど

動画は今現在 #03まであります。

 

SIGNAL ティーザー

380mmで450gの超ジャイアントベイトです。

後、IMAKATSU ジャバロン350(400g以上)なんかもありますね。

 

流石に10ozオーバーのルアーになると、リールのキャパとロッド選びに躊躇しますね。
ルアーの値段もかなり高くなりそうなので、PEラインセッティングで高切れを考えると PE10号-リーダー 100LB位が最低ラインシステムになりそうですね。

deps ギラギラコウゲキと DRT klashFRENZY は、もう少しで、発売になりそうですが果たしてソルトシーンでも使って行けるのでしょうか?

 

2022年4月 追記

2022 シマノ バンタムシリーズのフルモデルチェンジにより ビッグベイト。ジャイアントベイト用のロッドが発売になりました。

 

 

 

 

 

21スコーピオンMD インプレッション

21 Scorpion MD 300XG

近年のビッグベイト ブームにより、300、400サイズのベイトリールの要求が増え、2021年に入り、ダイワからは TATULA TW300/400が発売され、シマノからは スコーピオンMD 300XG が発売になりました。

 

ほぼ同じサイズの、ダイワ 21TATULA TW300も魅力的でしたが、シマノフリークの自分は スコーピオンMDを購入してみました。

 

店頭で受け取った際に、確認の為に回して見た所、非常に巻き心地が重い。
他のスコーピオンMDも確認してもらいましたが、他のも巻きが重い...

店員さんと「重すぎるよね」と話してましたが、一度スプールを外して、メカニカルノブがきつく閉まっていたのか、メカニカルブレーキを弱めると、スムーズに回る様になりました。

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今回のインプレは、長年待ちわびた XGギアの大型リールだっただけに、思いの丈をすべて記載したので長文になりました。ご了承ください。

 

 

スペック

  • 品番: 300XG RIGHT
  • 発売: 2021年5月
  • ギア比: 7.9:1
  • 最大ドラグ力: 8.0kg
    エキサイティングドラグサウンド無し
  • 自重: 320g
  • スプール寸法: 43/22mm
    S3Dスプール(アルミ製)
  • スプール重量: 29.84g
    PE4号-180m巻: 47.25g
  • ナイロン糸巻量(LB): 16-210m, 20-160m, 25-135m, 30-110m
  • PE糸巻量(号): 4-180m, 5-140m, 6-120m
  • 最大巻上長: 107cm/回転
  • ハンドル長: 45mm(90mm)
  • ベアリング数: 7/1
  • 本体価格: 36,000円(税別) → 37,000円(税別 2022年改定)
  • ブレーキシステム: SVS 8ピン(遠心力ブレーキ)
  • 製造国: マレーシア

21スコーピオンMDは、完全な新設計のリールでは無く、ロープロジギングリールの 17グラップラー300を元に製造されています。

17グラップラー300は、キャスティングも出来るように、旧式のSVを搭載しており、著名なビッグベイターの方々が、使用していたのでご存じの方もいらっしゃると思います。

シマノベイトキャスティングリール ギア比一覧

参考までにシマノ主要ベイトリールのギア比と巻上長を記載します。

  • 21カルカッタコンクエスト200, 19カルカッタコンクエストDC 200
    スプール径: 38mm, ギア比: 4.8(実質PG),  最大巻上長: 57cm
  • 21カルカッタコンクエスト100, 20カルカッタコンクエストDC 100
    スプール径: 33mm, ギア比: 5.6,  最大巻上長: 58cm
  • 18バンタムMGL PG
    スプール径: 34mm, ギア比: 5.5,  最大巻上長: 59cm
  • 21アンタレスDC
    スプール径: 37mm, ギア比: 5.6,  最大巻上長: 65cm
  • 18バンタムMGL, 19アンタレス, 20メタニウム
    スプール径: 34mm, ギア比: 6.2,  最大巻上長: 66cm
  • 22バンタム
    スプール径: 35mm, ギア比: 6.2,  最大巻上長: 68cm
  • 20カルカッタコンクエストDC 200HG
    スプール径: 38mm, ギア比: 6.2,  最大巻上長: 74cm
  • 18バンタムMGL HG, 20メタニウム HG
    スプール径: 34mm, ギア比: 7.1,  最大巻上長: 76cm
  • 15カルカッタコンクエスト300/400
    スプール径: 43mm, ギア比: 5.6(ノーマル),  最大巻上長: 76cm
  • 21カルカッタコンクエスト100HG
    スプール径: 33mm, ギア比: 7.4,  最大巻上長: 77cm
  • 22バンタムHG
    スプール径: 35mm, ギア比: 7.1,  最大巻上長: 78cm
  • 21カルカッタコンクエスト200HG
    スプール径: 38mm, ギア比: 6.5,  最大巻上長: 78cm
  • 19アンタレス HG
    スプール径: 34mm, ギア比: 7.4,  最大巻上長: 79cm
  • 17グラップラー300HG, 18カルカッタコンクエスト300/400(HG)
    スプール径: 43mm, ギア比: 6.2,  最大巻上長: 84cm
  • 18バンタムMGL XG, 20メタニウム XG
    スプール径: 34mm, ギア比: 8.1,  最大巻上長: 86cm
  • 21アンタレスDC HG
    スプール径: 37mm, ギア比: 7.4,  最大巻上長: 86cm
  • 22バンタムXG
    スプール径: 35mm, ギア比: 8.1,  最大巻上長: 89cm
  • 22カルカッタコンクエスト200XG
    スプール径: 38mm, ギア比: 7.5(実質HG),  最大巻上長: 89cm
  • 17EXSENCE DC XG, 21アンタレスDC XG
    スプール径: 37mm, ギア比: 7.8,  最大巻上長: 91cm
  • 18アンタレスDC MD XG
    スプール径: 38mm, ギア比: 7.8,  最大巻上長: 93cm
  • 21スコーピオンMD
    スプール径: 43mm, ギア比: 7.9,  最大巻上長: 107cm

比べてみると、カルカッタコンクエスト200シリーズ(DC含む)は、100番サイズと巻上長を合わせる為にローギヤ化されているのが見て取れます。せっかくの38mmスプールが台無しです。巻き心地はギア比が低いので、軽くてとても気持ち良いのですが...

これじゃ遠投を求められるソルトシーンでは、まったく売れないはずですよね。
カルカッタコンクエスト・シリーズにXGの設定があれば、かなり売れると思うのですが、なぜかシマノは頑なに製造しませんでした。

 

兄弟機種でもある USシマノ TRANX 300HG/400HGの場合には、ギア比 7.6で最大巻上長が 99cm/回転の製品があるので羨ましく思っていました。
なぜシマノは国内向け大型ベイトリールで、本来のハイギア設定がないのでしょうか?

 

2021年になってようやく、スコーピオンMDで 7.9:1と XGになって43mmスプールのハンドル1回転当たりの糸巻き量が 107cmと23cmも糸巻き量がアップしました。

S3Dスプール

21スコーピオンMDでは、超々ジュラルミンではなく、アルミ製の S3Dスプールが搭載されています。

21スコーピオンMDスプール

21スコーピオンMD スプール 29.84g

強度重視のリールなので、MGLスプールは採用する必要が無いと思いますが、超々ジュラルミン製のスプールは搭載して欲しかったなぁ。

17グラップラー300の場合は 43Φ×25mmのワイドスプールでしたが、17スコーピオンMDは 43Φ×22mmと 3mmナロー化された深溝タイプで 30ポンド 110mの糸巻き量を確保しています。(カルコン300と同じスプールサイズ)

 

  • 17グラップラー300(43×25mm) スプール重量 31.6g
    → SVS(6ブロック)
  • 21スコーピオンMD 300XG(43×22mm) スプール重量 29.84g
    → SVS(8ブロック)
  • 15カルコン300(43×22mm) スプール重量 29.7g
    → 旧型のSVSインフィニティ(6ブロック)
  • 18カルコン300(43×22mm) スプール重量 ----g
    → SVS(8ブロック+レベルワインド連動ギア)
    調査不足で重量が分かりません 持っている方 教えてくださいね。

PEラインは、最近のお気に入り ダイワ UVF PEデュラセンサー×4+Si² 
4.0号を 180m巻いてみました。

UVF PEデュラセンサー×4+Si²  4号

UVF PEデュラセンサー×4+Si²  4号

 

深溝スプール中心部にブランキングも無いので、結び目をしっかりしないとPEラインが滑りやすくなるので注意が必要です。
自分は、下巻きにナイロンなどのモノフィラメントラインは使っていません。

UVF PEデュラセンサー×4+Si²  47.25g

UVF PEデュラセンサー×4+Si² #4-180m 47.25g

このライン1.5号は少し細いと感じていたのですが、4号だと規定通り180mが巻けました。

 

ブレーキシステム

ブレーキシステムは、シマノ伝統の SVSブレーキシステム(遠心)が採用されています。

Youtuberの方々が、なぜスコーピオンDCMDではないのか? などと言っていましたが...

15カルコン300の記事では書いてませんでしたが、SVSインフィニティ(旧式 6ピン)でも 43mmスプールで100gを超えるルアーの制御が出来ないのに...
(遠心ブレーキシューの摩擦抵抗で、まれに外部ダイヤルが勝手に回る不具合が発生します。)

 

DCの発電量と電磁力では、大口径スプールと5ozを超えるジャイアントベイトなどの組み合わせでの制御は難しいと思います。(DC制御では2~3oz超のルアーで限界だと思います。)

43mmスプールで大型ルアーをフルキャストしてみてサミングするだけで親指が熱くなります(笑) そのくらい摩擦抵抗も高いと言う訳です。

シマノの見解では、大口径スプールで、重いルアーを投げる最適解は、伝統的な SVSユニットがベストだという事ですね。

でなければ、短い周期でコストをかけて 15カルコン300/400 から 18カルコン300/400に大掛かりな設計変更なんてしていないと思います。

海外用では、VBS 6ピンもあるので、採用して欲しい気はするのですが...

 

21TATULA TW300/400でも、可変式では無いマグフォースでスプールが回転している限りブレーキが掛かり続けるブレーキシステムを採用しているので、大口径スプールと重いルアーの制御は難しいのだと感じさせられますね。
 

ブレーキブロック

17グラップラー300の場合は、SVS 6ピンのブレーキブロックが装着されていますが...

グラップラー300 ブレーキブロック

グラップラー300のブレーキブロック

21スコーピオンMDは SVS 8ピンのブレーキブロックが装着されています。

スコーピオンMD ブレーキブロック

スコーピオンMDのブレーキブロック

これは、スプールサイズが同じ 18カルカッタコンクエスト300/400のブレーキブロックを移植しています。
18カルコン300はシマノ標準の22mm幅のスプールにも関わらず、私が嫌いな スプール回転をオシュレートギアに連動させる為のギアが装着されていますが...
スコーピオンMDには、採用されていないので、22mm幅のスプールには必要ないという事ですね(笑)

21スコーピオンMD付属品

21スコーピオンMD 付属品

付属品はいつものオイルと、Mサイズのブレーキカラー(グレー)が 8個入ってます。

ブレーキ力は クリアー > グレー になっているので、ブレーキ力が強いと思ったら、グレーのブレーキカラーに変更するのも良いかもしれません。

キャストを繰り替えしテストして、小さいサイズのブレーキカラー(グレー) 3個を 1, 4, 6番にセットしています。

ちなみに、18カルカッタコンクエスト300/400 は、デフォルトでMサイズのブレーキカラー(グレー)がセットされ、予備に Lサイズのブレーキカラー(クリア)が付属しています。

サイドカップ

サイドカップ オープンハッチ

ただ、21スコーピオンMDの場合 サイドカップがオープンハッチで、レバーを開けてサイドカップを下に回して取り外す構造なので...
SVSを調整する際に、サイドカップを海中に落下させないように注意する必要がありますね。

後、ブレーキカラーをOffから Onにする際に、力を入れると抜け落ちる場合があるので注意が必要です。

 

使い勝手では明らかに、外部ダイヤルで調整できるダイワに軍配が上がりますね。

 

メカニカルブレーキノブ

21スコーピオンMDは、残念ながらメカニカルブレーキノブを回してもクリック音は鳴りません。

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蠍マーク入りのメカニカルノブは、いい感じなのに...蠍マークの傾きで調節して下さい。

 

レベルワインドについて

このサイズのベイトリールとなると、PEラインで使用する場合にリーダーの号数も太くなるし、ロングリーダーにした場合、リーダーがレベルワインドを通過する際に抵抗にならないか心配になりますね。

レベルワインドの形状

レベルワインドの形状

シマノのホームページでも詳細は記載されていないので、気になっていましたが、アンタレスシリーズにも採用されている メガホンタイプの大型レベルワインドが搭載されていました。

 

ライバル機種の TATULA TW300のTウィングだと、80LBのロングリーダーまで巻き込めるらしいので、21スコーピオンMDで 80LBライン(ナイロン)のロングリーダーを組んで投げてみましたが、80LBラインでも巻き取れるのを確認できましたが、最適なのは 60LB以下のリーダーが使い勝手の良い号数なのではないかと思います。

 

XGギアについて

グラップラー300の場合は、HGのギヤ比が 6.2:1と低く、ハンドル1回転当たりの糸巻き量が84cmで、20メタニウム XG(8.1)や 21アンタレスDC HG(7.4)の86cmよりも巻取量は少ない仕様でしたので 43mm大口径スプールの恩恵を受ける事が出来ません。

スコーピオンMDのギア

スコーピオンMDのギア関連

エキストラハイギヤの為、鍛造のトン数を上げてプレスしているらしいので耐久性は グラップラーの比較にならないらしいです。
明らかにスタードラグ座金の口径が、グラップラー300HGと異なるので、ドライブギアに穴をあけてもドラグサウンドは移植出来ないと思われます。


国内のシマノの大型ベイトリールは、今まで低いギア比しかなかったのですが、スコーピオンMDの発売によって、長年待ち続けた、高いギア比のリールの選択肢が出てきたのは嬉しい限りですね。

ただ、中級機種なので、ドライブギア軸の片側しかベアリング支持されていなくて、インナーチューブ側にもベアリングが追加できない構造なのは残念です。

 

スコーピオンMD分解に際して

ボディ内側は、撥水加工されているので、分解される方は指で触ったり、注油する際にオイルやグリスが付かないよう注意が必要です。
詳しくは取扱説明書に記載されてますので、一読するのを忘れずに行って下さい。

 

ストッパーについて

21スコーピオンMDにも、ダブルストッパー構造が搭載されています。

ダブルストッパー

安心のダブルストッパー構造

21TATULA TW300/400や、カルコン300/400と同じく、ギアのストッパーがローラークラッチに加え、ギアにストッパーツメでロック機構を搭載していて、大型の青物などでも安心で頑丈な、ダブルストッパーが採用されています。

15カルカッタコンクエストに取り付けてみた

21スコーピオンMDのXGギアを、15カルカッタコンクエストHG改に取り付けてみましたが... 

カルコン300にXGギア入らない

カルカッタコンクエスト300にはXGギアが入らない

スコーピオンMDのXGギア(直径: 45.7mm 厚さ: 5mm)は、カルカッタコンクエスト300HGのギア(直径: 39.8mm 厚さ: 5.5mm)には互換性は無く、ボディにも入らないので組付ける事は出来ませんでした。

もしかしたら、スプールサイズが同じカルコン300もXGに改造できると思って、発表後からワクワクしていたのですが、残念な結果になりました。

 

ドラグについて

スタードラグを回してみると、クリック音が搭載されていますね。
ドラグバネも、高級機種はステラのドラグバネと同じ コイルドウェーブスプリングでしたが、21スコーピオンMDの場合は 普通のスプリングでした。

 

スタードラグを閉めてラインを引き出してみましたが、21スコーピオンMDの場合はエキサイティングドラグサウンドが搭載されていません。
17グラップラー300では、エキサイティングドラグサウンドが搭載されているので残念ですが、MonsterDrive という事で、ドラグ強化に振っているのかもしれません。

ドラグ力は8kgで、17グラップラー300より 1kgアップ(ドラグサウンド無しの為)になっています。

ドラグ力 8kg

ドラグ力 8kgをマーク

新品箱出しの状態(グリスたっぷりの状態)でも、キッチリ 8kgを記録しました。
流石、複式ドラグワッシャーは規定通りドラグ力が出ますね。

 

21TATULA TW300/400は、youtuberの方が実験されていて、最大ドラグ力が 13kg弱(実測値)なので羨ましい限りですね。

 

ベアリングの追加

 ベアリング数: 7/1(SARB/ローラー)になっていますが、ハンドルノブに各1個、ウォームシャフトに1個のエンプラ製のブッシュ(21/19アンタレスと同じ)が入っているので、3個のベアリングに交換が可能です。

自分の場合は、社外品のハンドルを使用する予定なので、あえてベアリング交換はしません。

 

防水シール

取扱説明書に注意点が記載されてます。

スコーピオンMD 防水ラバーシール

21スコーピオンMD 防水ラバーシール

フレームセンターシール

撥水処理されたフレームセンターシール部分

ジギングリールの17グラップラー300がベースなので、ラバーシールがフレームセンター、ローラークラッチ、スタードラグ(撥水処理なし)の三カ所に設置されています。
 

ハンドルの互換性

シマノの汎用ベイトリールは、ドライブギア軸のネジ径が 7mmでしたが、大型番手の 21スコーピオンMDでは 8mmサイズになっています。
このリールのハンドルは、ダイワやアブと互換性があるので、サードパーティーを含めたハンドル交換の際には注意してくださいね。

スタジオコンポジット RC-SC EX 92mm

スタジオコンポジット RC-SC EX 92mm

自分は、アンタレスDCMDで昨年まで使っていたスタジオコンポジット 『RC-SC EX 92mm』の7mmの内寸を やすりで 1時間かけてダイワ/ABUサイズ(8mm)まで広げ、装着しました。

やはりハンドルノブが短いと、4oz超のルアーだと少し巻き重りがするので、ロングのハンドルノブが扱いやすいですね。

スコーピオンMDは、ハンドルとスタードラグの間にもラバー製のパッキンが入っていて防水性能を高めてました。

 

ロッドに装着

雨天の中でしたが、軽くキャスティングテストに行ってきました。
使用したロッドは ワールドシャウラ1785RS-2

キャスティングテスト

キャスティングテスト 4oz超

自分は、4oz(約113g)超えのルアーを投げる際には、夢屋 X SEAT カスタムトリガー TypeWR(後方タイプ)を取付し、バックラッシュ等でラインがロックされても、ロッドが飛ばないようにツーフィンガーグリップでキャストしてます。 

X-SEAT

X-SEAT

右巻きの場合にダブルフィンガーグリップでリールを握ると、右手がハンドルに干渉する場合がありますが、手持ちのロッドに装着して見てもカスタムトリガー TypeWR(後方タイプ)やノーマルトリガーでも、ハンドルが干渉することも無く投げられました。

トリガーとスコーピオンMD

左: カスタムトリガーWR 右: ノーマルトリガー

90mmハンドルでも、手首の小さい回転量でスムーズに巻き取れました。

このクラスのリールに合わせるロッドは、Hクラスから XXHクラスになると思われるので、ジョイントルアー等を操作する際にロッドティップが硬くなるので、XGギアによるリトリーブでも巻上げも軽くて、快適にリーリングジャークも楽に出来ました。

 

次の日には、巻き心地の重いルアーを中心に投げてみました。

巻きの重たいルアー

巻きの重たいルアー

BigM4.0, BigM7.5はスローに巻けて、小さい流れ藻が引っかかったのも判るくらい感度抜群ですね。

メガロドーン1.5ozは流石に、引き抵抗が強く少ししんどいですが、巻けないことはありませんでした。メガロドーン 1.0ozだとブレードが小さいので良いかもしれませんね。

中型ミノーをキャスト

120~162mmまでの中型ミノーをキャスト

ブレーキセッティングを確認する為に、中型の120~162mmまでのミノーを投げてみました。
ブレーキカラーM(グレー) 3個Onくらいで気持ちよくキャストできます。
130mmのジャークベイトも XGギアで左右にダートさせるのが楽しいですね。

メタルジグ40g

メタルジグ 40gをキャスト

う~ん、ワールドシャウラ17114R-2と組み合わせて、メタルジグ40gを投げてみた所、最大で 87mでした。
ブレーキカラーM(グレー) 1個での結果、ブレーキカラー1個では不安定だったので、グレー2個だと 75m前後で安定、もっと飛ばせると思ったけど...
病明けで体力低下している自分にはこの程度かもしれませんね。

数日間、様々なロッドパワーで、20g~300g位のルアーを投げてみましたが、ベイトリール特有の海水をまき散らしながキャストし、濡れた手でブレーキ設定をするのに、サイドカバーを外して操作するのはリスクが伴う作業だと感じますね。

グライドベイト(ジョイント系)だと風向きによってキャスト終盤で回転すると、ラインが浮き上がったりするので、ブレーキ設定は Maxの8ピンに近づけた方が良いと思います。

ビッグベイトを想定して、PE4号を巻いているのですが、キャスト後半に遠心ブレーキ特有のブレーキがスコーンと抜けていく感覚は気持ち良いですね。

 

ソルト使用での不満点

 実釣でテストした後、水道水で海水を流した後、懸念事項が発覚しました。

シマノリールの水抜き穴

シマノリールの水抜き穴

21スコーピオンMDのギアボックス側の底面には水抜き穴が無い為、水洗いした後にリールを縦方向に立てかけて置かないと水が抜けません。

他の機種には、ギアボックスの底面に水抜き穴があるのに、とても不満に思います。
ソルトジギングリールの 17グラップラー300には水抜き穴があるそうです。

 

後、スタードラグの径が小さくギアボックスも大きいので、パーミングしてスタードラグ・リーリングがやりにくいのも難点ですね。

 

リールフットに製造年シールが無いのは、購入した後に剥がして取説に貼っているからです。
貼ったままにしていると、シールの印字が擦れて消えると、製造ロットの確認が出来なくなるからです。

 

実釣にて

シーバス 92cm

シーバス 92cm

実釣で使えるシチュエーションが無かったのですが、ブリが回遊しているらしいので、ワールドシャウラ1787R-2に21スコーピオンMDをセットして釣りに行ったところ、92cmのシーバスを捕獲する事ができました。

シーバスにこのタックルは強すぎでしたが、鱗付けにはピッタリのモンスターシーバスを Get 出来ました。

 

最後に

21スコーピオンMDを購入して、分解しながら構造を確認してみましたが、正直に言うと所詮 17グラップラーの焼き直しリールなんですよね。
巻き心地は流石シマノで、マイクロモジュールギアでエキストラハイギアにも関わらず、快適な操作感でした。
短いハンドルでゆっくりとリーリングできる XGの操作感はとても良いですね。

 

総合的な完成度の高さは、ダイワ TATULA TW300の方が新設計なので、上ではないかと思いますが、お店で回した限り TATULA TW300 もしっくりこなくて、やはり 110mmハンドルが自分には馴染めなかったし、90mmハンドルに替えたとしても、ダイワのリールが軽い巻き心地になるのかという懸念点も有り、今回は 21スコーピオンMDをチョイスする事となりました。
いずれも廉価版リールなのだなぁと感じましたが...

 

まぁ、今回 21スコーピオンMDの発売に合わせるように、21ワールドシャウラ 1754R-2や、21ワールドシャウラBG 1954R-3のビッグベイト対応ロッドや、ジャイアントベイトにも対応した 21スコーピオン 1787RS-2 のラインナップが追加され、相変わらずセット販売しようとする商魂には脱帽しますね。


更に EXSENCE NESSA XR, COLTSNIPER XR からもベイトロッドが発売されるなど、ビッグベイトゲーム ブームなんでしょうね。
NESSA XR は調べてみると ガイド径が SIC 6mmでした。ガイド径が小さいですね。

 

シマノ、ダイワ共に大型ベイトリールが中級価格で出て、ジャイアントベイト対応ロッドも各社が発売を予定していて、6万円程度で強靭なタックルを揃えられる時代がやって来た事に驚いてます。

 

某オークションに 17グラップラーHGのダブルハンドル改が出品されだしましたね。
スコーピオンMDに乗り換えたのかなぁ...

6/3現在 生産国のマレーシアがコロナでロックダウン中...
6月発売予定のレフトハンドルって入荷してくるのかなぁ?
無事レフトハンドルモデルも入荷されている見たいですね。良かった。

 

 

21アンタレスDC XG カスタマイズ

21 Antares DC XG Customize

昨日購入した 21アンタレスDC を使い勝手の良いように改造しました。

  

 

ブレーキユニット固定ボルトの交換

16アンタレスDC兄弟の場合は 3本の M2.5-5mmのネジでしたが、21アンタレスDCは 2本の M3-5mmのネジに変更になりました。
しかも、ネジ規格が プラス #2サイズ、釣り場でスプール交換する場合、このサイズのドライバーはスタビードライバー以外は持ち込めないでしょうに... 

 

今後、替えスプールの購入に向けて、このネジをラジコンカー用のジュラルミンヘックスビス M3x5(六角)を購入して交換しました。

ジュラルミンヘックスビス M3×5mm

ジュラルミンヘックスビス M3×5mm

カラーも10色あるので、今回はオレンジを購入しました。

この ジュラルミンヘックスビス M3×5mmのヘックスサイズ(六角)は 2mmになっています。

ジュラルミンヘックスビスの比較

左 21アンタレスDC付属のネジ 右 ジュラルミンヘックスビス

取り外しの際に、+ネジは落下させるおそれもあるし、スプール交換や整備などで、ネジをなめる恐れもあります。 

実際、Twitterでネジ山が潰れている画像をみました、何度も言いますが ネジ規格が プラス #2サイズだし、ネジロック剤が塗られているので、プラス #1ドライバーで回すとネジ山を潰しやすいです。

ジュラルミンヘックスビスの取付

21アンタレスDCにジュラルミンヘックスビスを取付

ネジ穴にセメダインBBXを薄く塗れば、ヘックスレンチを差し込んだ際に粘着して落下しにくくなるので、釣場での交換の際にも紛失のリスクを少なくできます。

使用してる 18アンタレスDCMDや、15カルコン300のネジも、ヘックス2mmのレンチに合わせてジュラルミンビス 2.6×5mmの物に付け替えました。

15カルカッタコンクエスト300 HG化 - フレーム固定ボルトの交換

リールケースにはヘキサゴンドライバーを、予備のスプールケースには、L型ヘキサゴンレンチをスプールと一緒に入れています。
L型レンチなら安いものだと 70円位で購入できますので...

 

 

 

ハンドルの交換

ハンドルは、手持ちの 18アンタレスDCMDにも取り付けている スタジオコンポジット 『RC-SC 86mm』に交換しました。

18アンタレスDCMD メンテナンス - ハンドル交換

RC-SC 86mm

スタジオコンポジット RC-SC 86mm

21アンタレスDC XGの場合、ハンドル長が 45mm(90mm)と長いので、少しでもハンドル長を短くしたくて、86mmサイズをチョイスしました。

 

シルバーカラーを購入したのですが 19アンタレスと異なり、綺麗なシルバーでは無いので、少し浮いた感じになってしまいました。
DCMDに取り付けているガンメタともカラーマッチングは合いませんでした。

 

スタコンハンドルは、カーボン製なので軽く、ノブも細いので、流行りの某社の重たいロングハンドルとは違いクラッチ返りもないので、ギア破損の心配もありません。

 

ハンドル長を短くして、手首だけでクルクル回せる感覚が良くハンドルジャークも軽快に決まります。感度優先でXGのギア比を最大限に生かせるセッティングです。

 

話題のダブルベアリング

最近なにかと話題の『 IXAセラミック ダブルボールベアリング』を購入してみました。

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人気商品なので、すぐに売り切れになりますが、タイミングよく購入することができました。

 

ただ、このセラミック ダブルボールベアリングは、径の異なるベアリングを2段重ねて作成されている為、内径が3mmの物しか製造できません。


シマノの主要なベイトリールは、スプールベアリングが 1150ZZY04サイズ(5×11×4)なので、内径が 5mmとなるため取付できません。(18アルデバランMGLを除く)

ベアリング無しスプール

スプールにはベアリングが無い

21アンタレスDCのスプールにはベアリングが装着されておらず、DCブレーキユニットやメカニカルブレーキキャップのような注油キャップの中にベアリングが入ってます。
スプール軸には、ベアリングに接する部分に、Oリングを装着していて、ガタツキを排除する構造になっています。

 

純正ベアリングの取り外し

ハンドル側の注油キャップAを専用工具で外すと、内側に1030ZZサイズ(3×10×4)のベアリングがあります。

注油キャップAと専用工具

ハンドル側 注油キャップAと専用工具

しかし、この専用工具で外す設計はいかがなものかと、普通のメカニカルブレーキノブで良いと思うのですが...

 

DCブレーキユニット側の注油キャップBをマイナスドライバーで外すと1030ZZサイズ(3×10×4)のベアリングが装着されています。

注油キャップB

DCユニット側の注油キャップB

19アンタレスから採用された、最新のサイレントチューン

ベアリングの内外径や軸受外径にOリングを入れることにより、シャフトやフレームとの密着度を高めてガタつきを低減。スプールの回転ロスを排除し、高い静穏性と滑らかな回転フィーリングを得られるサイレントチューン。

Oリング付きベアリング

21アンタレスDCのOリング付きベアリング

21アンタレスDCにも搭載されているベアリングは、Oリング付きで外しにくい構造なので注意してくださいね。

注油キャップ内のベアリングは、両方とも1030ZZサイズ(3×10×4)なので、『 IXAセラミック ダブルボールベアリング』の使用が可能です。

 

自分がスルーしていた 21アンタレスDCを購入した理由も、分解図を見てこの構造になっていた為で、ダブルボールベアリングが装着できると思ったからでした。

 

しかも、ボディ内部にベアリングが装着されている構造なので、スプールを交換しても追加のベアリング購入の必要は無く、ベアリングチューンの恩恵を受ける事ができます。

 

ダブルボールベアリングの装着

『 IXAセラミック ダブルボールベアリング』は、1033サイズ(3×10×3)になっていて、厚みが 1mm足りません。
足りない厚みは パーミングカップ装着用Oリング(大)を用いて、1mm嵩増しする仕様です。

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購入時は、『 IXAセラミック ダブルボールベアリング シマノ1

もしくは『 IXAセラミック ダブルボールベアリング 1033単品』を 2セット購入するようにして下さい。(装着用Oリング(大)が 2個必要の為)

 

この購入サイトは、ゆうパックの指定方法が複雑だったり、銀行振込だったりして使い勝手がよくありません。そのまま購入するとベアリング代金と、高い送料がかかることになりますので、注意して購入してくださいね。

 

Oリングの役割と装着方法については「サワムラ式」ブログに記載されています。

交換後のキャスティングテスト

取り替えて、クラッチを切ってスプールを空回ししてみると、純正のベアリングの状態より二倍以上の空転時間でスプールが回り続けます。
比重の軽い PEラインで二倍の回転力なので、比重の重いフロロならさらに回転するでしょう。
胡散臭いベアリングが巷に溢れていますが、この『 IXAセラミック ダブルボールベアリング』は本当に凄いですね。


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キャストしてみた感じでは飛距離の伸びと言うよりは、スプールの立ち上がりが早くなったので軽めのルアーが伸びるような感覚があります。
マグネット装着のため 5g以上も重たいDCブレーキリールのスプールが軽やかに長時間回り続けます。

セラミック製のボールの為か、ノイズが高めになったような感じはありますが、DCブレーキの制御が不足したりした感じはなく、ラインが浮いても収束する新しいDCブレーキはきちんと作用しています。

 

ベアリングを高回転対応版に交換すれば、回転性能が向上しますが、圧倒的に飛距離が伸びる訳ではありません。軽いルアーなどが浮き上がらず低い弾道で投げやすくなるだけです。

ソルトシーンでの、『 IXAセラミック ダブルボールベアリング』の使用は耐久性が心配ですが、海水の入りやすい場所ではないので大丈夫なのではないでしょうか。

ウォームシャフトへのBB追加

問い合わせがあったので、追記します。

ウォームシャフトブッシュ

21アンタレスDC ウォームシャフトブッシュ #53

21アンタレスDCには、ウォームシャフトギアの取り付け部には、ベアリングが装着されていません。(19アンタレスも同じ構造)

#53 ウォームシャフトブッシュを 740ZZサイズ(4×7×2.5mm)のベアリングに交換すればよいのですが、シマノが高級機種のリールに、あえてブッシュを使用している事からも、ココはベアリングへのダメージが大きのではと考えられます。

したがって、ソルトシーンで使用している自分の 19アンタレス、21アンタレスDC共にベアリングへの交換はしていません。


そもそも、16アンタレスDC三兄弟には、ベアリングを取り付けるスペースもありませんので、ココのベアリングは無くても巻き心地に影響は無いと思ってます。

 

最後に

この様に今回は、3点の部品を交換し実戦向きに改造してみました。
ベイトタックルの場合、ルアーチョイスに合わせてタックル構成を変えなければならず、今回 21アンタレスDCを購入したことで幅が広がったと思います。


病明けからのウェーディングで、雨後の製流域でなんとかシーバス 75cmをキャッチできました。

シーバス75cm

シーバス 75cm Get

やはり、ハンドルを短くして良かった。ドリフト時の細かなルアーの動きもキャッチでき小手先で回せる感覚が良いですね。

 

また、気が付いたことがあればブログに記載していきますので、これからもよろしくお願いします。

 

下町スプール換装

21アンタレスDC用 Revスプールを購入し取り付けてみました。

 

 

21アンタレスDC XG インプレッション

21 Antares DC XG

シマノ100周年の今年、フィッシングショー(オンライン)で、突然発表された21アンタレスDC

 

購入する気はなく、スルーしてたのですが、店頭で見ると綺麗なボディに見せられ、気が付くと連れて帰ってました。

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う~ん、Twitterでこの写真が 21アンタレスDCのプレゼント企画で使われている。
アカウントも偽物ぽいので、応募しないようにして下さい。
当方とは無関係だし、プレゼントも行ってません。

 

 

スペック

  • 品番: XG RIGHT
  • 発売: 2021年3月
  • ギア比: 7.8:1
  • 最大ドラグ力: 5.0kg
    エキサイティングドラグサウンド無し
  • 自重: 225g
    XG以外 220g
  • スプール寸法: 37/19mm MGLスプール3
  • スプール重量: 16.89g(ベアリング無し)
    PE1.5-150m: 24.66g
  • ナイロン糸巻量(LB): 12-130m,14-110m,16-100m,20-80m
  • PE糸巻量(号): 1.5-210m、2.0-160m、2.5-130m, 3-100m
  • 最大巻上長: 91cm/回転
  • ハンドル長: 45mm(90mm)
    XG以外 42mm(84mm)
  • ベアリング数: 11/1
  • 本体価格: 77,000円(税別) → 80,900円(税別 2022年改訂)

 

最新のDCブレーキ

21アンタレスDC ブレーキユニット

21アンタレスDC ブレーキユニット

4×8 DC
高速CPUでブレーキ力を緻密に管理。

NEWアンタレスDCは、従来をはるかに上回る情報量をCPUで処理し、ブレーキ力を緻密にコントロールする。ルアーの空気抵抗や風などに起因する失速を速やかに感知して、ブレーキ力を自在かつ細やかに管理。ベストなブレーキセッティングを決めやすいことに加え、バックラッシュを抑制しつつも、スプールの回転ロスを最大限に抑え、かつてない遠投性能を実現した。フルキャストはもちろん、軽めのキャストでもその効果は歴然。低慣性MGLスプールⅢとの相乗効果によって、安定したパフォーマンスを発揮する。

取り外しには 2つのプラスネジを外します。
16アンタレスDCの場合は 3本の M2.5-5mmのネジでしたが、M3のネジに変更になったので、自分が使っていた M2.5-5mmのヘックスネジ(六角)が使えません。
やはりプラスネジは閉めこむ際に舐めやすく、落下の可能性も高くなるので現場での作業がやりずらいので、3mmΦのヘックスネジを探して交換する予定です。

特出すべきは、DCブレーキのマッピング

 

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処理の分解能力が向上し、マイルドながらも細かな制御が行えるようにプログラミングされてます。

 

 

MGLスプール3

新しくなった注目の MGLスプール3を見てみましょう。

スプールサイズは 37Φ×19mmのナロースプールで 16アンタレスDCと同じスプール容量になってます。ナイロンラインだと 16ポンド 100m、PEラインだと 1.5号 210mになってます。

 

21カルカッタコンクエスト200の 38Φ×21mm で 20lb-100mのMGL3スプールだと嬉しかったのですが...

正直 21カルコン200HGとどちらを購入するか悩みましたが、カルコン200HGのギヤ比が 6.5:1(21アンタレスDC HGは 7.4:1)と低く、ハンドル1回転当たりの糸巻き量が 78cmなので候補から外しました。

これは、100サイズと200サイズの巻き上げ量をほぼ同じにするためだろうと思われます。
ギア比7.8程度のXGや、ギア比 7.4のHGのバリエーションにあるなら、迷わず購入していたのに...

スプール重量

スプール重量 16.89g

スプールの単体重量は 16.89gで 2gほど軽量化された印象なのですが...

ベアリング無しスプール

スプールにはベアリングが無い

21アンタレスDCのスプールにはベアリングが装着されていません。

ベアリング重量

ベアリング込みのスプール重量 18.49g

比較の為 1150サイズのベアリングを加算して重量を計測してみると 18.49gでした。
先代のアンタレスDC 三兄弟のスプール重量(ベアリング込み)は以下の通りなので、思ったほど軽くないスプールですね。

  1. 16アンタレスDC(37mmΦ) 18.2g
  2. 17エクスセンスDC(37mmΦ) 18.8g
  3. 18アンタレスDCMD(38mmΦ) 18.9g

 

スプールベアリングが無くても大丈夫なの

従来のアンタレスや、メタニウム、バンタムMGL等はスプールに 1150ZZY04サイズのベアリング(青色)が装着されています。

スプールベアリング付きのX-SHIP構造

従来のスプールベアリング付きのX-SHIP構造

スプールベアリングと X-SHIP構造をイメージすると上記の図のようになっています。
メカニカルブレーキキャップを外すと、中に X-SHIP用 950ZZサイズのベアリング(赤色 右)が入ってます。

 

21アンタレスDCではスプールベアリングは存在しません。
ハンドル側の注油キャップA(メカニカルブレーキ見たいな形状)と、DCブレーキ側の注油キャップBの中にそれぞれ 1030ZZサイズのベアリング(青色)が入っています。

21アンタレスDCのX-SHIP構造

21アンタレスDCのX-SHIP構造

今までの構造とは異なり、スプール軸の両端をベアリングで支える構造になってます。
21アンタレスDCでは、X-SHIP用のベアリングもピニオンギア両端に1280ZZと950ZZサイズ(赤色)のベアリングが存在してますし、決してベアリングをケチっている訳ではありません。

近年では、SLXシリーズ(X-SHIP無し)や、スコーピオン(クラド系)シリーズ、EXSENCE DCSSなどのワイドスプール(25mm幅)の機種に採用されている構造なのです。
(06アンタレスDCなどの XSHIP以前の古い機種も、この構造です。)


勘違いしている方も多いので、追記してみました。

 

取説注油箇所

取扱説明書 注油箇所

ハンドルの注油キャップAを取り外す際には、製品に付属の専用レンチが必要となります。

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注油キャップAは、手でも閉めたり緩めたりする事は出来ますが、爪で引っ掛けたり、きつく握って回さなければならないので、21アンタレスDCには、メカニカルブレーキは存在しないと思った方が良いですね。

 

PEラインを巻いてみた

スプールへの糸止め方法

スプールへの糸止め方法

このスプールには糸止め用の穴が二カ所空いていて、ラインを通して結びつける事が出来ますが、ソルトで使用する場合、強度的にどうなのでしょうか...

PE1.5号を200m巻いてみました。

PE1.5の重量

PE1.5-200m巻いた時の重量 24.66g

その他の機能

ハンドルのガタ付きを無くす為にハンドル軸のベアリングを二重にしてOリングでガタ付きを押さえてます。
引っ張っても、ハンドルがカチカチとならず不快感が無くなりました。
21カルコンにも採用されていますね。

ドラグについて

高価格なリールにも関わらず、エキサイティングドラグサウンドが搭載されていないのが残念です。
ドラグ力は5kgですが、19アンタレスと同じく決して強いドラグではありません。
目一杯閉めこんでもスプールは回ります。
せめてドラグサウンド無しならDCMDのように強化プレートをセットして欲しかった。

  

他のアンタレスとの比較

歴代アンタレス

手持ちの歴代アンタレス

自分は、18アンタレスDCMD、19アンタレス、21アンタレスDCの三機種を使っています。

19アンタレスとの比較

19アンタレスと21アンタレスDC

19アンタレスと21アンタレスDC

ボディ形状が似ている 19アンタレスと比べてみます。

鏡面のような19アンタレスを並べてみると、21アンタレスDCはガンメタのようなボディカラーで、サムレスト部分は鏡面ですが、ボディはラメの入った少しソフトフォーカスをかけたようなボディで、少し反射を抑えたボディカラーになってます。

その理由として、19アンタレスのパーミングカップは金属製ですが、21アンタレスDCはプラスチック製なのでメッキ調の塗装になった為だと思われます。

いつも思うのですが、SVS∞リール(遠心)とDCブレーキリール、ブレーキ調整用のノブでMinとMaxの方向を統一してくれないのかなぁ


19アンタレスの美しさにはかないませんね。 

 

ロッドとの組み合わせ

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  • ワールドシャウラ 1832R-2
    19アンタレス HG
  • ワールドシャウラ 17113R-2
    21アンタレスDC XG
  • ワールドシャウラ 17114R-2
    18アンタレスDCMD XG

手持ちのロッドにセットして見ました。軽いルアーは 19アンタレスの独壇場なので 1832Rにベストマッチですが、キャスト性能が求められるシチュエーションでは 1832Rに21アンタレスDCを組み合わせると面白いでしょうね。

 

キャスティングテスト

届いた日はあいにくの悪天候で、強風

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ワールドシャウラ 17113R-2にセットして投げに行って来ました。

 

20g程度のミノーを投げて見ましたが、凄く良い感じ

 

Pモードでは向風、追い風共にラインが膨らみ初めると制御が働き、今までのDCブレーキより緻密なライン制御でバックラッシュを防止している感覚で快適なキャストが決まります。

飛距離も 18アンタレスDCMD+下町スプールには敵わない感じですが、ノーマルDCMDより飛距離は確実に出ていると思われます。

 

追い風になるように位置取りを行い Xモードのブレーキを下げ #1で、風に乗せてフルキャストしてたら、ラインが膨らみ高切れしてしまいました。

調子に乗ってしまいましたね。

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別日にワールドシャウラ1832R-2と組み合わせて軽めのルアーを投げました。
Pモードの下から2番目以上になるとブレーキが膨らみ始めるとバックラッシュ防止機能が働くようです。

ルアーレンジは、他のアンタレスDC兄弟と同じく 3/8oz(10.5g)が投げれて、12g以上になると扱いやすいですね。

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キャストの練習に行ってたら、大きなボイルが広範囲に発生しチャンスだと思い、慌てて コアマン VJ-16に替えてキャストした所、サバの入食いになりました。
その前の朝方に、良型の魚をかけたのですが足元の藻に絡まれラインブレークさせてしまったのが残念ですが...

 

このリールの用途から Xモードは、モノフィラメントラインに最適な設定になっていると思われますが、正直に言って PEラインで使うのであれば、Xモードのみの運用で十分です。(特にデイゲームなど)
ナイトゲームや強風時などには、Pモードを使えばキャスト時に安定して投げれるので安心感が増します。

 

週末に18アンタレスDCMD改との比較を行いましたが、飛距離では 18アンタレスDCMD改(EXSENCE TUNE)の方がブレーキに余力もあり飛距離は出てました。
DCMDの純正ブレーキユニットでは、勝負にならないと思います。

装着している 17EXSENCE DCのブレーキユニットの完成度の高さが PEラインにマッチしていると思います。
キャストの気持ちよさや、巻き心地は 21アンタレスDCの方が優れています。

あああ

最後に

来年あたりブレーキ設定をPE用に見直して、ボディをマットブラックに塗った、新しい EXSENCE DCが出るのが安易に想像出来ますね。

ボディを見てみると、ナロースプール以外も想定して余白部分もあるので、次期 アンタレスDCMDも期待が持てますね。

少しずつカスタマイズしながら使用していく予定ですので、次回の記事で記載していきますね。

 

 

夢屋パーツ

2022年 突如発表された 22EXSENCE DC マットブラックな 21アンタレスDCです。
不評だった注油キャップが、メカニカルノブに変更になっていました。

22エクスセンスDC

22エクスセンスDC


22エクスセンスDCと同じメカニカルブレーキノブが、21アンタレス用に夢屋からパーツ販売されることになりました。

夢屋21アンタレスDCメカニカルブレーキノブ

夢屋21アンタレスDCメカニカルブレーキノブ

メカニカルブレーキノブ単体で、3,000円と高価なパーツですが、メカニカルブレーキを頻繁に調整する方には必須のアイテムになっていますが、どう考えても設計ミスでしょう最初からこの形式で作っておけばクレームもなかったかと思います。

 

シンキング PEラインのすすめ

PITBULL G5 インプレッション

病院を退院して、今はリハビリ中でまだ釣りには行ってないのですが、近場でキャスティングなどの練習には行ってます。
今年3月に発売された新製品のシンキングPEライン『ピットブルG5』を買ってみました。

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実は、2021年の新製品発表でもっとも気になって発売を楽しみにしていました。

高比重フッ素繊維を芯線にし、外周部を東洋紡のIZANAS製のPEラインで編み込んだ高比重PEラインになります。

 

ソルト用途でも使用できるように、0.6~2.0号までラインナップされています。

スペック

ラインナップ
  • 0.6号
    10.6LB(4.8kg)比重1.30
  • 0.8号
    13.7LB(6.2kg)比重1.33
  • 1.0号
    16.7LB(7.6kg)比重1.34
  • 1.2号
    22.8LB(10.4kg)比重1.30
  • 1.5号
    25.8LB(11.7kg)比重1.35
  • 2.0号
    30.6LB(13.9kg)比重1.28
カラー
  • スティールグレイ
  • ハイビズオレンジ
巻き量
  • 100m
  • 150m

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スペックを見てみると、従来のシンキングPE(セフィアG5、炎月G5)とは設計が異なり、号数別に高比重フッ素繊維の芯線を太くしている為に 1.5号や2.0号でも 1.3程度の比重をキープしています。

 

メリット

強風時でも風にあおられにくくラインスラックが出にくい。

比重がエステルライン並みの 1.3程度になるので、ルアーまでのラインが浮き上がらずルアーの深度までまっすぐな状態になるのでルアーの泳ぎを妨げません。
(編糸なので空気を含みやすく、設定された比重より軽めの浮力になります。)

 

デメリット

シンキングPEは、5本拠りなので4本拠りPEに比べ、 ポリエチレン原糸1本あたりの体積が少なくなるため、強度は通常のPEラインと比べ 80%ほど弱くなります。
シマノのタナトル4(1.5号)と比較した場合 5.9LB(2.7kg)ほど強度が弱いです。
気になる方はワンサイズ太目のラインを使用すると良いでしょう。 

TANATORU

左TANATORU4 右 PITBULL G5

ベイトリールで使用する場合は、比重0.98のPEラインに比べ比重1.35の PE1.5-150m巻くと 3gほどスプール重量が重くなります。

スピニングリールで使用する場合は、スプールの重量は飛距離に影響がないのでデメリットは無いのですが...

後、最大で150mまでしかラインナップが無いことでしょうか、せめて200m巻きが欲しい所です。

キャスト時にバックスイング等でテトラ帯や、街灯の鉄柱などに当たった場合、比重が重い為にバックラッシュすると致命的な糸がらみになりやすい気がします。

 

実釣にて

港湾部のデイゲームで数回テストしてみました。

春の風が強くラインスラックも出やすい状況でしたが、キャストの弾道を直線的に投げ、着水時も一般のPEと違い糸ふけも出にくく、水面から沈むのも速いので風に流される事も最小限なので、直線軌道でルアーを引く港湾部や堤防などのデイゲームでも、使いやすく感じました。

ハイビスオレンジのラインカラーも見やすく、春の藻が多いシチュエーションでも、藻をよけながらトレースコースを決定する事ができました。

ただ、色落ちが速いような気がします。

サバしか釣って居ないので、強度的には未知数ですが、実釣でも使いやすいラインだと思いました。

わりかし気に入ったので 2号を追加購入してしまいました。

 

最後に

最近話題のシンキングPEですが、2005年頃に DUELからクラレのベクトラン原糸を使用した X-DRIVE という比重1.3程度のシンキングラインを磯釣りで使用していました。
とても強度が弱く、強度にムラがあり魚とのやり取りでラインブレークしたり、何度も痛い目にあいました。

それから16年経過して、その間も色んなシンキングPEを使用してきましたが、やっと使えそうなPEラインが発売になりました。

これからもシンキングPEを使い続けてみようと思ってます。

 

 

気になるシマノの新製品【2021】

ちょっと体調を壊し、しばらく入院生活を送る事になりました。
このブログも更新が滞ることになりそうなので、ご迷惑をお掛けします。

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病院に、19アンタレスHGと 2021カタログを持ち込み。
リールのハンドル回しながら、悶々としています。

 

シマノ新製品(気になるリール)

21スコーピオンMD

シマノからも2021年新製品が続々と発表されてますね。 

スコーピオンMD

スコーピオンMD

中でも、ビッグベイトに最適な スコーピオンMDが個人的に気になっています。

スペック
  • 品名: 300XG Right
  • 巻取長: 107cm
  • ギア比: 7.9:1
  • 自重: 320g
  • 最大ドラグ力: 8kg
  • 標準巻糸量:
    20LB-160m, 25LB-135m(ナイロン)
    #4-180m, #5-140m(PE)
  • スプール径: 43mm/22mm
  • ハンドル長: 45mm(90mm)
  • ベアリング: 7/1(ボール/ローラー)
  • 希望本体価格: 36,000円

自分のスタイルでは、ショートハンドルが好みですね。
その他のバリエーションはホームページでご確認ください。

先月発売された、ダイワ TATULA 300に寄せた機種ですが、ダイワと比べて若干小さいボディなのと、スプール幅径が同じ、15カルコン300に XGギアに移植できないか…
などと考えています。

 

ギアは高強度真鍮製なので、マイクロモジュールギアでも安心ですね。
ハンドルが短いモデルを選択できるのが嬉しいですね。
残念ながら、ストッパーはギア併用のダブルストッパーでは無く、ローラークラッチのみのシングルタイプ
調査不足でした、17グラップラー300はダブルストッパーなので、21スコーピオンMDもダブルストッパーだと思います。

 

 シマノの旧式SVSと、TATULA300のマグフォース、色々思うところはあるのですが...
ショップで見比べて、どちらかを検討したいと思ってます。

  •  TATULA 300
    スプールの取り外しに、コインが必要な点が面倒だなぁ。
    110mmのハンドルも長すぎ。
  • SCORPION MD
    ブレーキ調整の際にハッチを開け閉めしなければならず、落下の危険性もある。

どちらもドラグサウンドは付いてません。

この様にビッグベイト用リールは廉価な分、欠点も多いですね。
カルコン300に XGがあればすべて解決できるのに残念です。

 

5/26に届いたので、インプレしました。

 

 

そのほかに、21アンタレスDC や、21カルカッタコンクエスト(100, 200) も出てますが、今回は見送りする予定です。 

21アンタレスDCは、買ってしまいました。

21カルカッタコンクエスト100HGは、お店で触ることが出来ました。
巻き心地は究極ですね。危なく買いそうになりました。

 

 

 

TWINPOWER SW

遂にツインパSWの発売ですね。
5000~6000XGが欲しい所ですが、最近はベイトタックルばかり使っているので、購入欲はちょい少なめの☆2つ くらいかな。

 

TWINPOWER XD

前作は、18ステラに搭載されたマイクロモジュールギア2を先取りして大ヒットとなったのだけど…

今作は、19ヴァンキッシュと、20ツインパを掛け合わせ 2で割った感じのモデルになりましたね。

磯での使用でも安心の傷が付きにくいスプールリングが、ステン/バリアコートを施したモデルになりました。


(旧BB-Xテクニウム以外では、久しぶりのバリアコート・スプールリングですね。)
磯での使用を考えていて、20ツインパ持っている方は、スプールのみの購入がオススメかなぁ。

ちなみにスプールリングは以下の通りです。

  • ステラ
    チタン/チタンコート
  • ヴァンキッシュ
    アルミ/高耐久硬質コート
  • ツインパ
    ステン/チタンコート
  • ツインパXD
    ステン/バリアコート

 

 

シマノ新製品(気になるロッド)

ワールドシャウラ

待望の1754R-2 が登場ですね。
汎用性の高い 175シリーズがロングコルクグリップで発売されるのが嬉しい限り。

また、1833RS-2, 1653R-3 などの、ややヘビーなロッドが追加されています。

 

今回のスコーピオン・ロッドは盛りだくさんですね。
2702R‐2, 2831R-2 とスピニングロッドが充実されました。
ベイトロッドも 1702R-2の追加で 7フィートロッドがフルラインナップされました。


ビッグベイト用途で 1787RS-2(キング・オブ・スコーピオン?)も追加されました。
こんな棒ロッドですが。6oz超えのジャイアントベイトに最適ですね。
ルアーウェイトも +40gで240gになってますね。
曲げてみたけど、ティップセクションにスパイラルXが入ってないので、若干捻じれますね。赤シャウラは全く捻じれなかったけど...

 

手持ちのタックルでジャイアントベイトまで投げてみました。

 

ワールドシャウラで重いルアーをぶん投げる。参考程度ですが...

 

昨年と違い、フィッシングショーの会場に行けずさみしい限りですが、春には大型釣具店の出店もあり、色々触ってから購入したいと思います。

 

 

 

下町スプール A-Spec 検証【18アンタレスDCMD】

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

 

下町スプール 総集編

年末に、逆張りメロンさんのTwitterでプレゼントキャンペーンがあり、なんと 『Revスプール A-Spec』に当選してしまいました。
(当たらなくても購入してたと思いますが...)

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自分はくじ運が悪く、過去に札幌のススキノで年末ジャンボを買った際、自分は当たらずに、一緒に購入した上司に100万円が当たったり...(3日間は仕事が手に付かなくなりました。)

サンタさんのプレゼントと誕生プレゼントが同時に来た感じで、とても嬉しいです。

 

 

Revスプールも販売を重ね使用者が増えて来ているのか、Googleから「下町スプール」で検索されご覧になられる方も、かなり増えました。

自分が今まで「下町スプール」を使ってきた経験から、ブレーキリングを使用するアタッチメントに付いて、まとめてみました。

下町スプールのバリエーション 

  • A-Spec レーシングスペック
    糸巻量: PE2.0-110m (70番サイズ?: ナイロン12lb-100m) 
    最も肉薄のフィネススプール
  • B-Spec ミドルスペック
    糸巻量; PE2.0-160m (150番サイズ: ナイロン16lb-100m) 
    中厚のシャロースプール
  • C-Spec パワースペック(標準DCMDスプールと同じ)
    糸巻量: PE2.0-210m (200番サイズ: ナイロン20lb-100m) 
    最も肉厚 ※在庫限りで販売終了

この当選で下町スプール(Revスプール)は、A-Spec と B-Specを所有しています。

 

アタッチメントの構造について

A-Specスプール用に使う、カーボンパイプを中国に発注しました。

現在使っているブレーキリングアタッチメントを、購入したカーボンパイプの内側に差し込み、A-Spec用のブレーキリングアタッチメントを作成します。

 

Revスプールと出会ってから、色々と試行錯誤して、ブレーキリングのアタッチメントが完成したので公開します。

カーボンパイプ

ココでは、18アンタレスDCMDの純正スプールから取り出したブレーキリングを使う前提で説明します。

自分が作っているブレーキリングアタッチメントは以下のパーツで構成しています。

  • DCスプールから取り出したブレーキ・リング
  • 1段目 カーボンパイプ 20×19mm(0.5mm厚)
  • 2段目 カーボンパイプ 24×20mm(2.0mm厚) 
    B-Specスプールの内径と一致
  • 3段目 カーボンパイプ 27×24mm(1.5mm厚)
    A-Specスプールの内径と一致

中華製カーボンパイプは、とても安価なのですがある程度のサイズ(外径×内径)しか販売してませんし輸送に時間が掛かります。
国内の業者では、欲しいサイズをオーダー出来るのですが、価格が10倍以上になってしまいます。

以前に購入したB-Specスプールだと、2段目まで重ねてますが、A-Specまでは、3段目までを重ねます。この時に3段目はエポキシで接着せず、AB-Spec共に流用できるように差し込んで使用しています。

ただ B-Specと異なり、A-Spec の内径は 27.2mmだったので 27mmカーボンパイプだと若干緩めになりました。

 

ブレーキリングの種類

自分が知る限り、シマノのDCブレーキ搭載リールのスプールは、内径に合わせ数種類のブレーキリングがあります。

  • 18アンタレスDCMD 19.0mm
  • 16アンタレスDC 21.0mm
  • 17エクスセンスDC 20.5mm
  • 20SLX DC 18.5mm

赤字で記載した機種は、当ブログのコメントにて教えていただいたブレーキリングのサイズです。

自分が使用しているブレーキリングは2種類で、18アンタレスDCMD、16アンタレスDCのブレーキリングに合うアタッチメントを自作して使用してます。

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16アンタレスDCリングを使用する場合は、前述した 2段目のカーボンパイプ(24×20mm)の内径を、サンドペーパーで 2時間かけて広げて差し込みました。

 

磁界に影響するブレーキリング

ブレーキリングとDCブレーキコイルから発生される磁界には、二つの要因が考えられます。

ブレーキリングの直径

ブレーキリングの直径によって、コイルとの距離が変わり磁界の影響力が変化します。
直径が大きくなるほどコイルから離れブレーキは弱くなり、直径が小さくなればコイルに近づきブレーキは強くなります。
概ね 1mm程度の差なので、ブレーキ力はそれほど感じられないかも知れません。

ブレーキリングとコイルとの距離

ダイワのベイトリールに使用されている「マグフォース」は固定式で回転数に応じ一定のブレーキ力が掛かる仕組みですが、「マグフォースV・Z」のインダクトローターは、回転速度が上がると遠心力で外側に飛び出し、磁界の影響を強く受けるようになります。

ダイワでは、マグフォース系と、SV系のブレーキでは素材を替え、マグフォース系では重く、SV系では軽い素材をインダクトローターに使い分け、バネレートの強弱と相まって、飛び出す回転数や時間をコントロールしています。

2021年最新モデルの「SV BOOSTスプール」では回転力に応じ 2段階の飛び出しを行っています。(PEにはブレーキ力が強すぎるとのインプレもありますね。)

 

シマノのDCブレーキに使われているブレーキリングは、スプールの端に固定されていますが、ダイワ式の様にスプール内側に寄せると磁界の影響を弱める事ができます。
ただ、マグネットブレーキと異なり、On/Offの制御が出来るところが強みですが...

ローター中心にマグネット(約5g)がある為、精度を出しにくかったり、スプールが重くなるデメリットもあります。

 

ブレーキリング・アタッチメントの調整

ブレーキリングとカーボンパイプの固定方法には、粘着剤『セメダインBB-X』をほんの少しだけ使って固定して、上下に調整できるように製作しました。
(内側に押し込む場合のみ、釣場でも出来ます。)

 

ブレーキリングとDCユニット距離

ブレーキリングとDCユニットの距離

アタッチメントの取り外しの際には、Revスプールからラインを全て抜き取る必要がありますが、このように調整幅を持たせるようにしています。

 

余談ですが、パーマロイ(軟質磁性合金)のテープなどを、マグネットやコイルに貼り、発生する磁気を吸収させることで磁力を弱める事も可能です。(10cm×100cm×0.05mmで 3万円ほどしますが...)

Revスプール A-Spec B-Spec比較

それぞれのスプール重量は以下の通り

A-Spec 10.0g

A-Specスプール単体 10.00g

TypeBスプール単体では、9.3gだったので、金属部分が多くなるシャロースプールの A-Specでも驚きの 0.7g増に抑えられています。 

A-Spec パーツ取付 18.19g

A-Spec パーツ取付 18.19g

マグネット、ブレーキリング、ベアリングを組み込んだ場合 B-Specの重量が、16.82gだったので、1.37g重くなってます。

 

PEライン1.5号を巻いた重さは以下の通り

TypeA PE1.5-150m 23.76g

A-Spec PE1.5-150m 23.76g

TypeBの重量がPEライン1.5-200mで、23.89gだったので、PE1.5-50m少なくて わずか0.13gしか軽くなりませんでしたが、遠心力が掛かる外側の重量は減っているのでココはキャストが楽しみですね。


A-Specには『16アンタレスDC』のブレーキリング、B-Specには『18アンタレスDCMD』のブレーキリングを装着してます。

もちろん、制御するDCユニットは、『17EXSENCE DCユニット

 

 

Revスプール A-Specの試投

早速リーダーを付けて、テストに行きました。

ロッド: 12ワールドシャウラ17113R-2

A-Specスプールが当たったついでに、12ワールドシャウラ 17113R-2(中古) にも手を出してしまいました。12月は誕生月だったので、自分のご褒美だと言い聞かせて...

12ワールドシャウラ17113R-2

12ワールドシャウラ 17113R-2

12 World Shaula 17113R-2
アンタレスシステマティックカスタム

12アンタレスとのシステマティック プロダクトで、従来にない驚異的な飛距離を実現したスーパーロングディスタンスモデル。
シマノのロッドテクノロジー結集し、高弾性カーボン素材と中弾性カーボン素材をミックスした新たなブランクスの採用により、まるで爆発するような驚くべき瞬発力を生み出すことに成功した。
7フィート11インチのロングレングスでありながら感度が非常に高く、キャストの振り抜けが良く、フッキングパワーに秀でているのも最新のブランクスの恩恵によるもの。
バイブレーション、クランクベイト、スピナーベイト、トップウォーター、テキサスリグなど、やや重めのルアーを得意とするミディアムヘビーなバーサタイルロッド。
ソルトウォーターではミノーやジグミノーも非常に強く、ウェーディングでのシーバスにもマッチする。

流石、世界一飛ぶベイトロッドを目指して作られただけあって、高弾性カーボンをまとったブランクスを曲げ込むと高弾性な反発で、シンカーを弾き飛ばします。

ワールドシャウラ(レッドモデル)の中でも、12アンタレスで投げるために、特殊なブランクス設計(高弾性)で作られたモデルだけの事はありますね。
廉価版のスコーピオン17113Rには、ティップセクションにSPIRAL-Xは搭載されていませんし、高弾性の特性もありません、この価格帯での製造は無理なのでしょうね。


リニューアルされた超赤 17114R-2 よりティップ側はしなやかですが、バットパワーはほんの少し弱い位の調子でした。
1oz前後のルアーウェイトにジャストマッチした 3パワーだと、思い切り曲げ込めて気持ちよくキャスト出来て、投げ感も変わらず気持ちよく投げられます。
4パワーだとロッドを生かせるウェイトが 50~60gになるので1oz前後だと少し辛いですね。

シーバス 67cm

17113R-3 入魂 シーバス67cm

激流の磯から掛けたシーバスでも、苦も無く寄せられるし、35g程度のミノーも余裕で投げれる安心感もワールドシャウラの特権、最大 64g位のルアーまで投げましたが不安はありませんでした。

 

遠投性能 

B-Specと比べ糸巻量が少ないのも有るのですが、トータルで僅かに軽くなったRevスプール A-Spec(純正スプール比較 -6g)の弾道は、8号(30g)のシンカーを遥か遠くに運びます。


1月の3連休は寒波の為、強風だったので合間をみつけて投げてみましたが、なかなか良い感じでした。
機会を見て、キャスト性能は追記していきたいと思います。

 

Revスプールのトラブルについて

ネット上で議論され、サポートページでもトラブル報告されている。

PE1.5号以下のラインを使用した場合の糸落ち(スプール外周部にラインが巻き付く)トラブルなのですが...

自分のRevスプールでも発生した事は数回ほどありますが、釣行時のセットアップ時(ガイドにスナップ類を通す時)や、帰りに片付けしている時などに発生する事がありました。

 

鈍感なのか、クレームとはとらえてなくて...
いつも予備スプールのケースにヘキサゴンレンチ1.5mmを入れているので、DCユニットを外し、スプールを抜いて現場で何気なく対応していました。 

ベイトリールでも現場でスプール交換(メインライン + リーダー + スナップ類)するのを想定して、マルチスプールオペレーションを実践していますので...

DCユニットのネジをプラスネジでは無く、低頭ネジ(HEX1.5)に替えていて(フレーム固定ボルトの交換) ヘキサゴンレンチは100円未満だし、長さも短いので持ち運びも楽だったからだと思います。 

 

自分も元機械製造メーカーに勤務していたので、アルマイト加工時の金属痩せが影響しているのかなぁとは考えていましたが...

すこし、追記してみましたが、なんとなく悲しい気持ちになりますね。

 

 

 下町スプール 過去の記事

 

Winter Camp2020

冬場のキャンプ

誕生日には息子と二人で釣行

シーバス71cm

シーバス 71cm

シーバス4匹とアコウを釣って、楽しみました。

アコウ

アコウ

息子にも、シーバス 74cmを釣らせることが出来て大変喜んでました。
アコウはキープして、刺身とアラ炊きを楽しみました。

 

翌々日からは、久しぶりに、家族でキャンプに行ってきました。

 


天候は、夜から朝にかけて崩れる予報だったので一抹の不安を感じながら、家族全員がそろうことも無くなったので、無理やり決行です(笑)。

 

前に、良く行っていたキャンプ場も予約していたのですが、ルールが変わりペット禁止になっていたので、キャンセルしてフリーのキャンプ場へ場所変更したけど、どこも一杯

 

仕方がないので、アクセスの悪いキャンプ場に移動

お昼過ぎに到着して、テントの設営を行います。

 

自分は、ソロキャンプばっかりなので、大人数用のテントをもっていません。
シュラフセットは、2セット持っているので二人分はなんとかなります。

 

前のキャンプでもテントを借りていた、徳島の NewLeavesさんにお願いして、テントセットをお借りしました。とてもリーズナブルで助かっています。

お昼過ぎに現地に到着し、テントの設営 

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キャンプや釣りに最適な DCMブランドのキャリーワゴン

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小腹がすいたのでBBQコンロと、みんな大好き ユニフレーム ファイヤーグリルに火をおこし、ピザを焼きました。 

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 晩ゴハンの準備をして、夕マズメはフィッシングタイムなのに潮止まりで全く気配なし。

 

焼肉と、なべ料理で暖をとります。

スウェーデントーチも用意しようか悩んだんだけど、海岸だったので風の影響を受けるので断念しました。

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愛用のユニフレーム ファイヤーグリルで焚火

 

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ユニフレーム ライスクッカーミニで、飯炊き
吹きこぼれも無いので、バーナーを汚すことも無く、上手にご飯が炊ける優秀品

soto ウインドマスター SOD-310 はマイクロレギュレータ搭載で、強風下でも安定の火力

 

問題は、就寝ですが、レンタルしたシュラフで寒さをしのげるか心配
犬と寝る人は、暖を取れるのが羨ましい。

夜中から、雨と強風になり、朝方は寒かったけど凍えずに就寝できました。

 

早起きをして、再びフィッシングタイム 朝マズメを狙います。

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寒波の接近で、激荒れ、釣り納めは悪天候で断念

 

朝食の準備で、珈琲豆を挽きます。

 

コンロはコールマンの、ツーバーナーガス 20年くらい前に職場の釣り大会で優勝した記念品なのですが、冬場はガスが揮発しにくいので、ちょっと辛い...
ユニフレーム fanマルチロースター、東京での単身赴任中も持って行ってました。

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おもちやパンを焼くのに便利なのですが、寒くて強風なので、お餅も中が焼けず... 

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焼き目を付けたお餅を煮込んで、ぜんざいで暖まり後片付け
とにかく寒かったですね(笑)

 

お昼過ぎには、自宅に帰りたいので、強風の中で苦戦しながら、テントをたたんで撤収

 

今年のブログ更新は、これで最後になりました。
沢山の人が、見に来てくれて、大変ありがたく存じます。

 

来年もよいお年をお迎えください。

 

see you!

 

 

今回、使用したアウトドアグッズのほとんどがユニフレーム製のグッズでした。

www.uniflame.co.jp

 

18ステラHGから XGへの変更

18ステラC2500SHG XGへの改造

 

18年に買った、ライトゲーム用の『ステラC2500SHG』ですが、翌2019年に追加モデルとして 19ステラC2500SXGが発売になりました。

買い換えようか悩んでいたのですが、買いぞびれて2020年も残すところ1ヶ月弱
一年後には、次期ステラの噂も出ることだろうし、ギアの入替を行うことにしました。

  

C2500SHG スペック

  • 品番: C2500SHG
  • ギア比 : 6.0(HG) → 6.4(XG)
  • ドラグ力(実用/最大): 2.0/3.0kg
  • 自重: 180g
  • スプール寸法(径/ストローク): 43/13.5mm
  • ローターサイズ: #1000(材質 Mg)
    #2500ローター以上は 材質が ALになります。
  • ボディサイズ: #2500(材質 Mg)
  • PE糸巻量: PE0.6-200、0.8-150、1-120
  • 最大巻上長: 81cm(HG) → 86cm(XG)
  • ハンドル長: 45mm
  • ベアリング数(BB/ローラー): 12/1
  • 本体価格: 80,900円

赤字の部分が今回の改造によって変更になる数値です。

C2500シリーズは、#2500ボディに、#1000ローター(Mg製)の組み合わせです。
#2500ローター(アルミ製)のステラ(コアソリッド)と比べ、ヴァンキッシュなどのクイックレスポンス系のリールに近い巻き心地のモデルになっています。

スプールのストロークは、C2500が 13.5mm、2500~C3000が 17mmになってます。

 

交換パーツ 

19ステラC2500SXGのパーツリストだと、18ステラC2500SHGとの差異の比較が出来ない(番号が同じ)ので、18ステラC3000XG(03805)のギアを注文しました。

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パーツ価格表【スピニングリール・ステラ】 | シマノカスタマーセンター

  1. 03805-0212 ピニオンギア   2,035円(税込)
    超高強度真鍮製
  2. 03805-0214 ドライブギア    3,960円(税込)
    バリアギア*1
  3. 03805-0215 中間ギア(L)     935円(税込)
    エンジニアプラスチック製

使った部品は上記の3点
交換する事によってギア比は、6.0から 6.4になります。
シマノの#2500番シリーズのHGは整数倍のギア比(6.0)なので同じ歯面が常に当たるので、あまり好きではありません。

 

19ヴァンキッシュ・ギアとの比較

丁度、同じ番手の 19ヴァンキッシュC3000XGも持っているので、ドライブギヤの比較を行って見ます。

2台続けてスピニングリールを分解するのは、面倒なのですが、ブログネタとして丁度良いので...

 

やはり歯数も32枚で、ドライブギヤは同じ規格でした。

ステラとヴァンキッシュのドライブギア

左 18ステラと右 19ヴァンキッシュのドライブギア

19ヴァンキッシュはアルマイト加工で、18ステラは表面改質された金色のバリアギヤになっていますね。(表面強度はステラが上です。)

シマノリール仕様

シマノリール仕様一覧より

上記の表に、なぜか 17ツインパXDがありますが、噂では 18ステラとギア形状が同じらしいです。(14ステラと互換なし)
18ステラの構造を作る為の実験機だったのでしょうか。ツインパXDが名機と言われる理由はココにあるのでしょうね。

 

ステラとヴァンキッシュ(ツインパ含む)のギアは互換があり入れ替えても、問題有りませんし、耐久性が向上します。

ステラのギア入りヴァンキッシュ

ステラのギアを組み込んだヴァンキッシュ

バラバラに分解するのが面倒なので、ピニオンギアと、中間ギアは比較(金額も同じ)しませんでしたが、ステラのギアを組み込んで回してみても違和感もありませんでした。


グリスアップして、ギアを戻して元通りに組み立てて一旦終了。
ヴァンキッシュとの比較はこれで終了です。

 

18ステラ HGからXGへの変更

今度は18ステラC2500SHGを分解して、ピニオンギアを取り出します。

18ステラは気密性が高く、2年以上使っているのに、グリスの乳化や、変色も無く綺麗な状態をキープしていました。(使用頻度も少ないですので)

 

バラバラにして、中間ギアを抜き取ります。

XGギアとHGギア

上: XGギア 中: HGギア 下: ウォームシャフト

XGドライブギアは歯数が32枚でピニオンの歯数5枚、ギア比 6.4:1 です。
HGドライブギアは歯数が30枚でピニオンの歯数5枚、ギア比 6.0:1 です。

HGギアは、綺麗に洗浄しストックしておきます。

バラバラにしたリールを組み立て作業に入ります。

ウォームシャフトベアリングの廃止 

18ステラ(サイレントドライブ)から、ウォームシャフトピンのベアリングが廃止され、コツコツ音対策なのから、Oリング付きのブッシュになりました。 

ウォームシャフトピンの構造

ウォームシャフトピンの構造

余談ですが、このウォームシャフト・ベアリング「境港のルアーフィッシング・強者どもが夢の跡」という改造マニアが集まるサイトでBB化されて、シマノが採用するに至った経緯が懐かしく思い出されます。(自分もBB-X改造してUpしてました。)

 

この機種は、ドライブギア、ピニオンギア、中間ギアの3点でしたが、モデルによってはギア比によって、ウォームシャフトを変更して、スプールのオシュレート速度を替えている物もあるので注意してくださいね。 

ステラ摺動子ガイド

ステラは摺動子ガイドが二本

ウォームシャフト(クロスギア)方式のリールは、部品点数が多く構造が複雑になるけど、スプールストローク(ロングストローク化)や、オシュレート速度の設計が柔軟にできる事がメリットですね。

 

S字カム方式だと、オシュレートギアの直径がストロークと同等になるので、柔軟な設計変更が難しくなりますよね。

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XGギアを組み込みます。

 

最大の難関ローラークラッチ

18ステラ以降のモデルでは、ローラークラッチが小型化され『低摩擦ローラークラッチ』になりました。このローラークラッチ部品が小さくバラバラになると非常に厄介です。

今回は分解しないつもりだったのですが...
組立時にローラーを落下させてしまいました。

ローラークラッチのバネの方向

ローラークラッチのバネの方向

バネは必ず上記写真の方向で組付けて下さい。バネも小さく見えにくく、組付けの際にローラーが倒れやすく、6個のローラーを正規の位置に取り付けるのに苦戦します。

ローラークラッチの目安

ローラークラッチの目安

自分は、上記写真の方向に向け作業します。
赤のネジ穴を下方向に向けて置きます。ローラークラッチの金属リングのポンチマークを赤のネジ穴に合わせるとはめ込む事ができます。

この時、ローラーが倒れるとやり直しになります。慎重に作業してくださいね。

ローラークラッチカバーの取付

ローラークラッチカバーの取付

ローラークラッチにカバーを取り付けます。取付の際も突起や出っ張り、穴の位置関係が分かれば綺麗に嵌ります。

カバーが付けばローラーが落ちにくくなるので、ココまでくれば作業が少し楽になります。

この様にローラークラッチの取付けは、やっかいで気を使います。
今までのリールの感覚で分解すると、元に戻せなくなる方もいらっしゃるので気をつけてくださいね。

また、ローラークラッチの前側は撥水加工されているので、加工部分にオイルやグリスも使用できず、また手で触るのも厳禁です。
部品も個人では注文できませんので、バネやローラーを紛失すればメーカー修理になります。

 

XGギアのテスト 

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巻上長が、81cmから86cmと5cmアップしました。スプール径が 43㎜Φなので仕方ないですね。C3000系だと 47mmΦなので 巻上長は 94cmになります。
それでも、たかが5cmされど5cmなのです。

 

※ シマノの AR-Cスプールの場合、スプールエッジがはみ出しているので、最大巻上長に 93%を乗じた値(94cmなら 87cm)が 実際の最大巻上長になります。

 

レバーブレーキリールの BB-Xハイパーフォースには、XXG(ギア比 7.2)があるので、羨ましいですね。ステラにもギア比 7以上のモデルを出して欲しいなぁ。

 

本当は、ハンドル長も 45cmから、40cmまたは 38cmと短くしたいのだけど、我慢してます。

 

2020年度は、ほとんどベイトタックルばっかり使用していたので、スピニングタックルに触れる機会が少なかった一年になりました。

  

2022年3月 追記

22ステラが発売されました。
残念ながら C2500シリーズは ボディ変更になり、18ステラの#2500ボディから、22ステラでは #1000ボディに変更になり、ローターは新設の C2500ローターに変更となりました。
スプールサイズも直径が 1mm大きくなって 43~44/13.5mm(径/ストローク)となりました。

重量は少し軽くなったのですが、ボディがパワーダウンしたのが残念です。

*1:超々ジュラルミンに、耐久性能を向上させる特殊表面処理を行ったギア

アンタレスDCMD メンテナンス

アンタレスDCMDの故障

仕事が忙しくて、秋のハイシーズンなのに、約一月も釣りに行けてないのですが...

 

前回の釣行で、魚をキャッチした際に、リールを海中に水没させてしまい、家に帰ってから、洗面所に水を溜めて、しばらく沈めて、念入りに洗って塩抜きしていたつもりなのですが...

 

忙しくて放置した結果、久しぶりに回して見たら、ゴロゴロとした酷い巻き心地になってしまいました。

 

 

ベイトリールの洗浄

自分は、汽水域での釣行は、水道水での流水洗いがほとんどです。

塩分濃度の濃いサーフや、磯などで使用した場合は、溜めた水に漬けたまま、ハンドルを回して洗ってます。

DCユニット

DCユニット

それでも、塩分は残りやすく、特にDCブレーキユニットは表面に防水加工が施されていて、しっとりとしたマット塗装なので、ユニットの外周部に塩が溜まりやすく取れにくいです。

※DCブレーキユニットにパーツクリーナーなどの洗浄剤は厳禁です。表面が溶けネバネバした状態になります。

 

「本体Bボディ」に付いている、ブレーキハッチをロックする為の、カムレバーの付け根も切り込み(段差)があり、ココにも塩が溜まりやすい構造になってます。

本体Bパーツ

本体Bパーツ

カムレバーの内側には、締めた時にカチッとクリック感を出す為に、音出しピンとバネが入っているので海水が入ると、バネが腐食し破損する場合もあるので撥水グリス(フッ素グリス)を入れて対策しています。

 

どうしても、ベイトリールは防水性が弱く、そもそも海水域で使うのには向いてないと思います。
しかも、アンタレス系の機種はボディがマグネシウム合金なので、塩がこびり付いて溜まると、そこから腐食が始まります。

 

ベイトリールの分解

分解で使うドライバー

シマノ製品で使われているネジは、フリードライブ(プラスマイナス穴)形式が多く、プラス、マイナスの両方のドライバーが使えるようになっています。

 

分解に際して、ネジを脱着する場合、プラスドライバーを使用するとネジをなめやすいので、トルクを掛けてネジを緩めたり、増し締めする際にはマイナスドライバーを使用しています。

ネジを取り外したり、仮締めする場合には、トルクを必要としませんので、プラスドライバーに持ち替えて外すようにしています。

KTC ソケットレンチ

Wera ドライバー

ベイトリールは、使っているネジも多くサイズも様々ですね。

マイナスドライバーは、ネジの頭に適合するように、ほぼすべてのサイズ(1.5~4.0mm)を取り揃えています。
マイナスドライバーはその構造から横滑りしやすく、ボディに傷を付けたりする恐れがあるので、ネジ頭の横溝ではなく、縦溝に合う幅のマイナスドライバーを使用しています。

 

プラスドライバーは、リールの場合 0と1の二つのサイズがあれば大丈夫でしょう。
ただプラスドライバーの形状には、PH:フィリップス(一般的な+) と PZ:ポジドライブ (家具などの組立用)の二種類があるので注意してくださいね。
(マイクロサイズは ほぼ PH:フィリップスです。)

 

リールでよく使われるHEX(6角)には、0.9, 1.3, 1.5, 2.0mmを購入しています。

 

19ヴァンキッシュや20ツインパには、トルクスネジの T6(後端のボディガード), T8(ボディ)が使われています。

 

使っているドライバーは、信頼できるドイツメーカー Wera社のマイクロドライバーを揃えています。

 

 

分解で使うソケットレンチ

ナットの脱着には、信頼の KTC 9.5sq(9.5mm・3/8inch) ソケットレンチを愛用しています。 
工具入れには入れてますが、メガネレンチやスパナの類は使用していません。

KTCソケットレンチ

KTCソケットレンチ
  • KTC 9.5sq.コンパクトフレックスショートラチェットハンドル
  • KTC 9.5sq.ディープソケット
    10mm
    12mm
    14mm
  • TONE 9.5sq. プラグソケット(マグネット付) 19mm
    ステラSW 5~6000用
  • BB-X ブレーキベアリング止め輪用工具

ソケットは、スピニングのメインシャフトを通せるようにディープソケットを使用しています。
ステラSW系は、ローターナットが大きいので、TONEのプラグソケット19mmを使用しています。(8000番以上は、更に大きい 22mmになります。)

オークションで手に入れた、レバーブレーキ用 ブレーキベアリング止め輪用工具も、19mmなのでプラグソケットを用いて回すことが出来ます。

 

 

錆びついたベアリング

分解して全てのベアリングを一つづつチェックしてみると...

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ドライブギヤ軸のベアリングの中から、乳化した茶色のグリスとオイルが出てきたので、ココがゴリ感の原因だと判明しました。

ドライブギア軸ボールベアリング

ドライブギア軸ボールベアリング
  • 0037: ドライブギア軸
  • 0038: ウォームシャフトギア
  • 0039: 固定ボルト
  • 0040: ドライブギア軸固定板
  • 0041: ボールベアリング (5×8×2.5 SARB)
  • 0042: 固定ボルト

ドライブギア軸

ドライブギア軸

取り外してベアリングチェックツールで回しても、ひどくゴロゴロと振動が出てます。

数か月に一度の分解メンテの際にも、この部分までは取り外していないので、長らくチェックしていませんでした。

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この場所には、ベアリングを格納するくぼみがあって、海水が入ると外に出にくい構造なので、グリスと海水が混じり、ベアリングが腐食したのだろうと思われます。

クリーナーで洗浄しても、グリスを注入してもゴロツキは無くならないので交換が必要ですね。

 

 ベアリングの錆を溶かして見た。

巷で話題の、ネジザウルスリキッドを使ってベアリングを洗浄してみました。

ネジザウルスリキッド

ネジザウルスリキッド

過去に友達のラインローラーを交換した際の、ゴロツキがあるベアリングと一緒に漬け込みました。

3時間漬け込み

3時間漬け込み

3時間ほど漬け込んでみた所、チオグリコール酸アンモニウムに錆が溶け、化学反応した結果、透明の液体が紫色に代わりました。

ドライブギア軸ベアリングのゴロツキは治らなかったけど、ラインローラー用ベアリングは錆が取れたのか、ゴロゴロとした違和感が無くなりました。

 

メインギヤの黒ずみ

真鍮にも対応しているとの事なので、調子に乗ってドライブギヤとピニオンギヤも漬け込んでみましたが...

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色が変わるほどの化学反応も見られず、10円玉はピカピカになったけど、真鍮ギヤの黒ずみには効果がありませんでした。やはり酸を使わないと綺麗になりませんね。

 

ベアリング交換

あいにく、このサイズのベアリングはストックも無いので注文する事にしました。
シマノの防錆(SARB)ベアリングは、単価1,250円(税別)と高価なので...

今回は、NSKマイクロプレジジョン社の高耐食ベアリング『キャストップ』SMR85A12-H-X1ZZ を使用する事にしました。

高耐食ベアリング キャストップ

高耐食ベアリング キャストップ


SAR-Bに比べ、半額以下の値段で購入出来るので、コストパフォーマンスは高いと思います。

自分は、ソルトアングラーなので安価でも錆びやすいミネベア製ベアリングは、絶対に使用しません。
(シマノ SAR-Bベアリングで銀色のベアリングは、ミネベア製GPベアリングだと思いますが、一般では購入できません。)

 

アンタレスDCMD組立

ゴロ感の原因も判明したので、組立作業にはいります。

過去記事にも書きましたが、うちのアンタレスDCMDには、YTフュージョン ハイパーロックドラグワッシャを組み込んでいます。 

このドラグワッシャは、グリスを使用しない乾式ドラグでMaxドラグ力を約2倍程度に上げる仕組みです。 

YTフュージョン ハイパーロックドラグワッシャ

YTフュージョン ハイパーロックドラグワッシャ

ただ時々、溜めた水で漬け洗いしているせいなのか、ギアのグリスが流れ出てドラグワッシャにまとわり付いて、油分が付く事によりドラグが弱くなります。
たまにドラグを締め忘れたりして洗浄しているのが悪いのですが...

 

ハイパーロックドラグワッシャはMaxドラグ力の持続性も低いので、定期的に交換する必要があります。 

高価なパーツではないので予備にいくつかストックしていて、ドラグが弱くなったと感じたら交換するようにしています。

 

ハンドル交換

前から考えていたのだけど、ハンドルを 6mm短くしました。

いままで使っていたスタジオコンポジット 『RC-SC EX 92mm』から、『RC-SC 86mm』に変更しました。

スタコンハンドル

スタコンハンドル

3.5mm厚のカーボンプレートに、新設計R24XLカーボンノブを搭載。
EXシリーズよりライトな使用感で、軽快なフィネスアプローチを可能にしたモデル。
野池や河川等の小規模エリアにもベストマッチ。

シマノは一部の大型機種(カルコン300/400)を除き、ベイトリールのドライブギヤ軸が 7mmで、ダイワやアブの製品はドライブギヤ軸 8mmになっているので、スタコンハンドルも二種類のラインナップがありましたが、2019モデルから、シマノ、ダイワ・アブ共通の製品になったとの事です。
シマノのリールに取り付ける場合は、付属しているシマノ用カラーを使用して取り付けします。(ダイワ・アブ用カラーも付属してます。)

 

二種類のラインナップがあったのを、自分でもすっかり忘れてて...

今まで使っていた RC-SC EX(92mm)ハンドルは、年明けに購入するかもしれない(笑)
『タトゥーラTW 300』に取り付ければ良いと思い、86mmハンドルを買ったのだけど...

シマノ専用モデルだったので、加工しないとダイワリールには取り付け出来ません。
ただ、5mmの肉厚カーボンの穴を削って広げるのは、かなりの重労働だなぁ。

 

ハンドル長を短くして、巻き上げトルクよりも、感度を優先させるセッティングに変更しました。手首だけでクルクル回せます。
これでXGのギヤ比を最大限に生かせますね。

 

メンテナンス完了

18アンタレスDCMDを購入して、3シーズン目になりますが、今回が初めてのトラブルになります。

アンタレスDCMD 修理完了

アンタレスDCMD 修理完了

そろそろギヤも交換した方が良さそうなのですが、次回に持ち越しします。

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少し時間が取れたので、早朝キャスティングに行ってきました。(ホゲましたが...)

ハンドルを92から 86mmに短くしたのは正解でした。手首でクルクルとスムーズに回せるし、小型化されたノブも良い感じでした。

 

アンタレスDCMDは、これまでに色々と手を加えて来たので、更に愛着がでました。

 

今年も残すとこ少なくなって来ましたが、冬の産卵前のハイシーズンに向けて活躍してもらいたいと思います。

 

気になるダイワの新製品【2021】

【2021】TATULA TW300/400

TATULA TWS 300XH

TATULA TWS 300XH

ダイワの2021年ベイトリールが発表されてますね。

 

中でも、ビッグベイトに最適な タトゥーラ300/400が個人的に気になっています。
(蜘蛛マークだし...)

スペック

  • 品名: 300XH
  • 巻取長: 109cm
  • ギア比: 8.1:1
  • 自重: 325g
  • 最大ドラグ力: 11kg
  • 標準巻糸量:
    20LB-185m, 25LB-145m(フロロ・ナイロン)
    #3-285m, #5-160m(PE)
  • スプール径: 43mm
  • ハンドル長: 110mm
  • ベアリング: 7/1(ボール/ローラー)
  • 希望本体価格: 37,000円

その他のバリエーションはホームページでご確認ください。

ヘビーライン対応TWS搭載機となっていますので、キャスティングに持って来いですね。

 

次世代両軸ベイトリールテクノロジー HYPERDRIVEデザイン(2021モデル)

  • HYPERDRIVE DIGIGEAR
  • HYPER DOUBLE SUPPORT
  • HYPER ARMED HOUSING (AL)
  • HYPER TOUGH CLUTCH

ダイワさんは事あるごとにテクノロジーに大袈裟な名称を付けますので、まあびっくりするほどの機能ではないのですが...

なんといっても、あの特殊なベアリングが採用されていないのが良いですね(笑)。

 

400番(335g)の重量は、300番(325g)と比べて 10gしか変わらないのは凄いですね。

 

その他に、カルコン300/400にも密かに採用されている。
青物などでも安心で頑丈な、ダブルストッパー(Double Stopper)が採用されています。

PERFECT DOUBLE STOPPER

PERFECT DOUBLE STOPPER

肝心のブレーキシステムは明記されていないのですが、後述する USダイワのTATULAを見ると、マグフォース*1なのでしょうね。
後日、YouTubeで確認したところ、やはりマグフォースでした。

 

自分の場合は、ハンドル長が110mmだと長すぎなので、ハンドルだけは短くカスタマイズすると思います。

 

今年(2020年秋)、USダイワからリリースされた TATULA TWS300を少しだけリファインした機種になるのでしょうか。

TATULA ® 300daiwaproductshowcase.com

 Amazonで発売されていたので、ずっと気になっていたのですが、2021年モデルとしてリリースされるのが嬉しいですね。

 

発売され、店頭で回してみましたが、巻き感は普通で高級感は無かったですね。
ベアリングも追加出来そうなので、もう少し質感は向上できるとは思うのですが...
やはり、自分にはハンドルが長すぎるのが気になりました。

 

2021/5/31

TATULA 400XH/400XHL の追加発売が決定しました。

 

 

スピニング

ダイワのスピニングですが、全くのノーマークだったし、昨年ルビアスが出たばかりなのですが...

ここにきて 「ルビアス エアリティ」

ダイワのウォームシャフトリールの名機 トーナメント エアリティを彷彿させるネーミングですね。

ボディもプラ(ザイオン)から Mgのモノコックに変更されてます。
完全にヴァンキッシュ潰しのスピニングですね。

まあ、イグジストボディの金型代を回収するモデルなんでしょうね。

 

 

年明けに発表されるであろう100周年記念のシマノさんのベイトリール(大型機種が出るのかなぁ?)を見てから、購入を検討したいと思ってます。

でも、シマノは大型機種に XGギアの設定も無いし、ギア比8以上の機種も無いので、あまり期待はしていませんが...

 

 

*1:固定式インダクトローターによって常に一定のブレーキをかけ続けるシステム

ストッキングウェーダー買い替え

XEFO・アクト ストッキングウェーダー FF-217S

長い間使っていた 「XEFO・ドライシールド・ストッキングウェーダー WA-224J」、補修を重ねながら使用して来ましたが、水漏れが止まらなくなり買い替えする事にしました。

まあ、6年位使用してきたので元は十分に取れてます。 

 

新しく購入したのは 『XEFO・アクト ストッキングウェーダー FF-217S』

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このウェーダーを探していたのだけど、生産していないのか、何処にも在庫が無かったのですが、今年の9月に「リアルブラック」が追加発売になったので購入しました。

 

シマノのサイトがリニューアルされ、アクトウェーダー関連のページが無くなりました。秋にモデルチェンジされるのでしょうね。

 

スペック

  • COREACT
    釣り人の動きを実釣と科学の視点で徹底的に測定・分析。釣り人のパフォーマンスを最大化にすることを目指した『コアアクト』を採用細身のシルエットですので、水の抵抗を受けてもバタ付か無いので楽です。
    型パッドでズレにくく、3D形状で突っ張った感じもなく、動きやすいので護岸や磯での高い場所に上がる際も楽です。
  • ストレッチウエストベルト
    ほどよいホールド感としゃがんだ時などに圧迫感が少ないストレッチウエストベルトベルクロを外してもバックルから抜けない構造でベルトの紛失リスクを軽減します。 

 

ストレッチウェストベルトが楽ですね。ストレッチするので動いても楽ですし、小用などでもバックルを外さなくても、マジックテープを外せば着脱できるのが便利です。

ポケットとストレッチウエストベルト

チェストポケットとストレッチウエストベルト

何よりも、姉妹品のアクトゲームウェーダー(長靴タイプ)に無いチェストポケットがあるのが嬉しい。

 

「サーフトリッパー ウェーダー」にはポケットがあって、「アクトゲームウェーダー」はカットピンフェルトソールでコスト高になったのかポケットを廃止しています。
(バカだろシマノ 少しの値段アップなら容認するのに...) 

肩パッド

肩パッド

背中側にはメッシュを採用したショルダーパッドが有り、肩への負担とズレが軽減されています。蒸し暑いシーズンや、不要な方には取り外しも可能です。
 

ソール部分

滑り止め加工されているソール部分

クロロプレン製のソール部分には、水の侵入を防ぐためのシームテープと、滑り止め用の加工が施されています。 

 

シマノのウェーダーは、サイズが小さめなので気をつけてくださいね。

172cm、65kgの体形の自分は、他のメーカーだとMサイズを使用していますが、シマノ製品では Lサイズを着用しています。
Mだと股下が短く窮屈に感じたので、できればショップでの着用をオススメします。
 

過去にウェーダーと同時購入した 「XEFO・ジオロック・シューズ FS-215J」もソールはジオロックで交換できるのですが、マジックテープの劣化や、接着部分の剥離、金具が錆びて折れそうなので一緒に検討しました。

 

XEFO・ソルトウェーディングシューズ FS-280S

昨年(2019年)発売のソルト用ウェーディングシューズです。
底面に穴が開いて(見えませんが)いるので水抜けも良いウェーディングシューズです。

ソルトウェーディングシューズ FS-280S

ソルトウェーディングシューズ FS-280S

購入時に困ったのはシューズのサイズでした。
シマノではストッキングウェーダーに合わせるシューズは、ワンサイズ大きめを推奨しています。

自分の靴サイズは 25.5cmサイズなので、ウェーディングシューズは1cm大きめの26.5cmを購入して着用していましたが...

新しい XEFO・ソルトウェーディングシューズ【FS-280S】では、1cm刻みのサイズ展開なので、少し大きめの26cmか、1.5cmも大きい27cmを買うべきか迷いました。

更に、愛媛県には品ぞろえの良い釣具店も無いので、現物でのサイズ合わせも不可能...
ネットショッピングだと返品も煩わしいので...

 

ソルトウェーディングシューズのサイズについて、シマノに問い合わせしてみました。

【回答内容】シマノメール問い合わせシステムをご利用いただきありがとうございます。この度のお客様のお問い合わせ内容に関してご回答申し上げます。

 

ソルトウェーディングシューズ FS-280Sにご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

ストッキングウェーダーを使用する際のソルトウェーディングシューズ FS-280Sのサイズに関しまして、本製品には、インソールが2枚付属しており、きつい場合はインソールを減らすという方法で、サイズの微調整ができるようになっています。

基本的には、普段の靴のサイズでお選びいただいて問題ないようには設計されていますが、足の形やフィット感等は個人差が大きい為、可能な限り、ご試着いただいてからのご購入をお勧めいたします。

 

弊社の営業所にご相談いただければ納入実績の多い釣具店様のお調べは可能となっております。(以下略...)

との返答だったのですが...

サイズで悩んでいる間に、ネットショップも含め全て完売してしまいました。

次の製造予定が、11月との事なので、悩んだ結果 26.0cmのサイズを地元のショップに取り寄せしてもらいました。 

二種類のインソール

二種類のインソール

シューズが大きく感じる場合は、左側の黒のインソールを下側に、青のインソールを上側に敷いてサイズ調整をします。

自分の場合は 26cmで、黒のインソールは使用していません、窮屈でもなくピッタリとしたフィット感でした。
釣行時に歩き回っても、つま先などが痛くなることも無く履き続ける事が出来ました。 

カットラバーピンフェルトソール

安心のカットラバーピンフェルトソール

ソールはどんなシーンでも安心の、カットラバーピンフェルトなので堤防や磯歩きでも対応できます。

ジオロックシューズはソール交換が出来て便利なのですが、大体2~3セットの交換でシューズが劣化(接着部分の剥離等)して破損するので、ソール交換式でなくても良いのかもと思いました。

 

靴ひもの結び方

偶然 YouTubeを見ていて、下記の動画を見つけました。

靴ひもが解けやすいのがデメリットとの事だったのですが...
ただ単に、結び方を普通の蝶々結びにしているので解けやすいと思います。

 

登山や、ハイカットシューズでテニスなどをしていたので、解けにくい結び方をしていました。

自分のスポーツ用シューズの結び方は、ベルルッティノット と言うらしいです。
冒険家としても名高い、ウィンザー公爵*1で、軍隊の行進時や公式行事の際に靴ひもがほどけない結び方を祖母から受け継いだそうです。

 

写真を撮って公開しようとしてましたが、動画を上げていた TURI HACKさんと同じアウトドアメディアの YAMA HACKさんのサイトで詳しく紹介されていましたので、リンクを貼っておきます。

 

メリット

ストッキングウェーダーのメリットは、何と言っても歩きやすい。
ディープウェーディングで水圧が掛かっても、つま先も痛くならないし、磯歩きも普通のシューズと変わらずに歩けるのが良いですね。

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デメリット

デメリットは、移動時に脱ぎにくいのと、細かな砂のサーフで使用するとシューズに砂が入りやすい所でしょうか。

洗浄後も、シューズの乾燥に時間が掛かり、冬場だと数日かかる場合もあるのがストレスですね。

 

耐久性は、前に使っていたXEFO・ストッキングウェーダーも靴下部分からの水漏れは無く膝裏やサイドの縫製部分からの水漏れでしたので、ウェーディングシューズなどに砂が入っても、意外と擦れには強かった印象ですね。

 

最大の難点は、シューズとウェーダーを一緒に購入するので、かなりの割高になる事でしょうか。

 

ストッキングウェーダーの感想

自分は長年ストッキングウェーダーを愛用していたので、ブーツタイプはネオプレーンの冬用以外持ってませんでした。

渓流などでも有名な、某メーカーのストッキングウェーダーは一年弱で浸水したので、それ以来、透湿ウェーダーはシマノ製品を愛用しています。(意外と修理代も高くないです。)

SHIMANO ウェーダー、タイツ、タビ、シューズ、ブーツ 修理対応手数料


年末年始の休暇には、久々に次男が帰って来るので、一緒に磯マルでも行こうかなぁと思ってます。

 

 

 

 

*1:ネクタイのウィンザーノットは有名ですよね。